4章 新たな戦い
「ようこそ!魔法定軍エイラザーノ詠団へ!」
え?
4章 新たな戦い
「待ってください!この人達、全員仲間?っていうことですか?」
「そうよ♩ここにいる人全員ね!」
まさか、そんなに人がいるなんて、俺は秘密の選ばれし者が来るものかと思っていたのだが。ここにいるのは45人。くっ、スパイみたいに行動したかった。
「じゃあ自己紹介でもしよっか♩」
「え?そういうの得意じゃないんですけど!」
「そんなこと言わないの!ほらほら早く早く!」
くっ、この元ニートにこの多勢の中で自己紹介しろだと?悪魔より酷いぞ!
「えっ、えっとその、一ノ瀬ヒロトです。よ、よろしく、お願いします。」
パチパチ、パチパチと拍手の音が少しだけ聞こえたが、緊張してそれどころではない。
「まったく〜、そんなに緊張すんなって。これから頑張って行こうぜ!」
レンが俺に話しかけてきたその時。どうしても見逃せない事に気付いた。
「え?レン。お前、まさか、お前も、この、仲間?」
「え?そうだけど?」
なっ、なっ、なっ。なんだと?こいつらそんなに強かったのか?でも、俺の知るこいつらは。そう、『こいつら』だ。
「私もよ。」
やはり、ランもか。まぁ、ランは成績がいいから分からないこともないが。
「それにヒロト。レンはこのグループのリーダーよ。」
「えっ?なんだって?聞こえなかったんだけど。」
「だから、レンは、ここのリーダーなの。」
「はぁ!?お前がリーダーだと!?何故だ!?」
「ヒロトくん、僕にはお前ではなくてリーダーと呼びたまえ。」
「うっぜ〜!!!」
くっ、予想外のことが多すぎて正直パニクってるぜ!まて、落ち着け俺。落ち着いて物事をよーく整理するんだ。え〜と、まずグループの名前は、魔法
「ヒロトさんですよね?」
定軍エイラザーノ詠団で、グループの人数は4
「あの?聞いてます?おーい!」
5人いて、グループのリーダーはレ、
「おーい!!話を聞いてください!!」
「あー!うるせぇーな!なんだよ一体!」
俺はこのうるさい謎の生命体に目をやった。
「あなた、人の話をガン無視してうるさいとは、いい度胸ですね!」
「なっ!」
とてつもなく可愛い。これは、ニートなどのひん曲がりじゃない限り一目惚れでKOだぞ。それに、胸も
「貴方のような人には、教育が必要って、聞いてますか!?」
なかなか大きい。正直かなりいい具合だ。やばいな、顔も近いし、さっきから胸の音が高鳴ってしまう。
「ちょっと!ふざけてるんですか!」
「すまん、お前が可愛いすぎて話が入ってこなかった。それに胸もなかなかいい感じで」
「えっ!?」
「え?、、、、あっ、」
やっちまった。ドン引き系なやつだ。あー、ミスった。俺の人生終わった。
「そ?そうですか?まぁ、まぁ、そんなこと言われても、嬉しくなんかないですからね!可愛いって言われるために毎日1時間かけて化粧してるってわけじゃないですし〜。」
あ?あれ?喜んでる?まぁ、まぁいいや。助かった。てか、この子変わってる?
「おっほん!改めまして、私の名は、歌川アリス!以後お見知りおきを。」
「おっ、おう。で、今日はどのようなご用件で?」
「え?いや、あの、えーと、その、なんていうか、リーダーとはどういった仲なんですか?」
「リーダー?あー、レンのことか、友達だけど?」
「くっ、リーダーと友達なんて羨ましい。」
「うん?なんて?」
「なんでもないです!それよりヒロトさん!」
「な、なんだ?」
「決闘です!」
「やだ。」
「なっ、なんでですか!」
「いや、こっちの台詞なんだけど。」
「リーダーと友達なんて羨ましいじゃなくて!許せない。リーダーの座をかけて勝負です!」
「はぁ!?何言い出すかと思えば、なんで勝負するんだよ!」
「えっ!?そ、それは、その」
「おーい。ヒロト〜」
「あっ、レン!」
「リ、リーダー!?きょ、今日のところはこれで!じゃまた!」
「ヒロト〜、歌川さんと何話してたの?」
「俺にも良くわかんねー。」
ジリリリリリリリリリリリリリ
カチッ
う〜ん。昨日は疲れてたからよく寝れたな。よし、準備しよ。
「今日は水曜日だから、授業はなんだ?.......ぐはっ、」
俺の時間割にはこう書いてあった。
『体育』と。