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ハッカー×異世界  作者: あららぎんご
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第一話 目覚め

気がつくとそこは暗闇の中だった。


何故こんなにも暗いのだろう。


いつもなら朝8時にセットしてあるTVが自動で起動し、

大好きな朝ドラがやっているはずなのだが。


壊れたのだろうか?


スマホで周囲を照らそうとまさぐる。


が、いつもと異なる感触。


ごつごつととして冷たい床。

間違っても港区在住の俺のふかふかベッドではない。


飛び起きる。


「こういう時はまず冷静になれってじいちゃんが言ってた。深呼吸深呼吸。」


ってか誰だよじいちゃんって。


まったくもって落ち着いていない。


まあそりゃそうだ。

いつも通り目覚めて仕事が始まると思ってたら、見知らぬ場所で目覚めたんだし。


どっかで飲んだくれたか?とも考えたが、

なんせ俺は酒には強い。


一度も潰れたことはない。

まずありえない。


少し落ち着いてきたので、

周囲に手を伸ばす。


すると指先にコツンと何かが触れる。


手にとってみると、すぐに分かった。

それは俺がいつも使っている仕事道具だったからだ。


窪みに爪を入れ、開く。

すると、凹凸が沢山並んだ面と、ただ黒く何もない面が現れる。


「うん、間違いない」


凹凸を叩くと、片方の面が光輝く。


これは紛れもなくノートパソコンだ。

しかも俺が愛用しているM○cbookだ。


PCの背面には大量のシールが貼られており、

キーボードは擦れてしまっている。


何故こんな所に。


PCの明かりを使い、辺りを照らす。

すると仕事で利用しているバッグが転がっていた。


中身を確認すると、いつも職場に持っていく基本セットが入っている。


他にも付近に何かあるのではと探したが、何も無かった。


だが、わかった事がある。

ここは、洞窟の様な場所であり、俺の知っている場所ではない。


監禁か?


ふと不吉な単語が脳裏を過る。

俺は何者かに捕まってしまったのだろうか。


その割には、手錠などの拘束はされていないし、暴行を加えられた形跡はない。


どうやら拉致された様では、無いらしい。

そうだ、GPSで場所を確認しよう。


ポケットを探る。

中には、スマホとモバイルバッテリーとUSBメモリ、財布。


ああなんて用意が良いんだ、俺。


そうだ思い出して来たぞ。


家じゃ捗らないから、外で仕事をしようとしてたんだっけ。


それで電車に乗って渋谷に行ったんだ。

だけど、その後の記憶が無い。


うーむ。


マップアプリを起動しようと、スマホを起動させる。

すると俺宛にメールが1通届いていた。

知らないメアドだ。


『貴方の命を借ります。生き残って下さい。』


「は?」


文面はただそれだけだった。



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