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5F 魔法

おまたせしました


7/21 魔幼蟲に関する記述の追加と修正を行いました

 その後ヒロトは深刻なDP不足から他にやることもなく、かといってダラダラ過ごすのもいけないと思い、スキルのレベル上げをすることにした。



「【鑑定】!…………ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


【鑑定】以外に【精神攻撃耐性】、【苦痛耐性】も同時にレベリングできることもあり、ヒロトは頭を襲う激痛に耐えながら魔幼蟲の群れに【鑑定】を続けていた。


「ハァハァ……か、【鑑定】!…………グァァァァァァアアアアアア!!」


『スキル【精神攻撃耐性Lv1】が【精神攻撃耐性Lv2】にレベルアップしました』


『スキル【苦痛耐性Lv1】が【苦痛耐性Lv2】にレベルアップしました』



 何度目かの【鑑定】で【精神攻撃耐性】、【苦痛耐性】のレベルが上がった。

 ヒロトは涙と鼻水とヨダレで顔をぐちゃぐちゃにしながらもハードレベリングを続ける。


「ヒュー……ヒュー……【か…んてい】……グゥゥゥゥぅぅううううう!!」


『スキル【鑑定Lv2】が【鑑定Lv3】にレベルアップしました』


『スキル【耐久上昇Lv1】を取得しました』


『スキル【HP上昇Lv1】を取得しました』



 そしてさらに何度目かの【鑑定】の時にヒロトは【鑑定】がLv3になったアナウンスを聞いて、モザイクをかけないといけないくらいヤバい顔ではあったがやりきったという表情でヒロトは魔幼蟲の群れに倒れ込み、意識を失った。










 翌日、魔幼蟲に埋もれて目が覚めたヒロトはふらふらとしながらもメインコアルームに戻ってきた。


「もー当分あんなレベリングやりたくない……。【精神攻撃耐性】と【苦痛耐性】がLv2になってちょっと楽になったからもう少しイケそうな気がしなくもないけどもーやりたくない」


 気絶するまでやったレベリングはヒロトの心に軽いトラウマを刻み込んだようだ。

 しかしヒロトのゲーマー魂は効率のいいレベリングのうま味を忘れきれておらず、そのうちまた再開することになるだろう。

 ヒロトはどうしようもないほどゲーマーなのだ。


 今日も今日とて乾パンに水という悲しい食事を済ませ、ヒロトは今日の計画を立てる。


「また500DP補充されたし今日は魔法系のスキルに挑戦してみるか。せっかく異世界に来たんだ、ファイヤーボールの一発でも撃たないともったいないよな」


 そう言って取得可能スキルリストを見ながらどのスキルを優先して取るか考える。


「【火魔法】や【水魔法】なんかが定番ではあるが素直にそれら取得するのはなんか面白くないな。変わり種なんかだと【毒魔法】とか面白そうだな。よしこれにしちゃえ!」



『スキル【毒魔法Lv1】を取得しました』



 なにが面白くてなにが面白くないのかはヒロトのみぞ知るだが、ヒロトは400DPで【毒魔法】を取得した。

 さっそく【毒魔法】を試そうとするヒロトだが……


「【毒魔法】を取ったはいいが魔法なんてどうやって使うんだ?魔法の使い方まではダンジョンコアの情報にはなかったしなぁ。ゲームみたいに技名を叫んで発動するタイプの魔法だといきなり積むぞこれ……」


 それからヒロトはどうにかして魔法を使おうと必死に、「ポイズンランス!」だの「ポインズボール!」だのと右腕を前に突き出し叫ぶが魔法は一向に出る気配がない。


 あくまで本人は真面目なのだ。

 ただあまりに【毒魔法】が変わり種だったせいで、彼が遊んだことのあるゲームや読んだことのあるネット小説で毒系魔法自体を見たことがなく、オリジナルの技名を叫び続けるという羞恥プレイになってしまったのだ。

 魔法の練習ならヒドイ目に遭わないと思っていたのに黒歴史を量産してしまったヒロトは目から光の消えた、いわゆるレイプ目になりながら何がいけないのかを考える。


「技名が問題ってわけではないなら一体なにが足りないんだ……?」


 そしてうまくいっていれば手から毒液が飛び出していたのに、と自分が【毒魔法】を使っている姿を妄想した・・・・

 その瞬間毒々しい紫色をした液体がヒロトの人差し指の先端から飛き出し、ヒロトの顔面にかかった。


 本当になんとなくでやったことだった。

 しかし偶然にもヒロトはネット小説でよく言われる「魔法はイメージ」というのをヒロトは実践していたのだ。


「やった!やっと出た!!キタ!これで勝つる!」


 今までのが嘘だったかのように元気になったヒロトはピュッピュッと毒液を飛ばし続ける。

 ひとしきり飛ばして満足し落ち着くと急に頭がボーっとして、体から力が抜けるような感覚に襲われた。


「な、なんだこれは……。魔法を使った後に感じる倦怠感……ハッ!まさかこれが噂に聞く魔力欠乏というやつじゃないか!?」


 ネット小説ではよく魔力は精神力であるともされ、魔力が切れると精神力を使い果たして気を失ってしまう、「魔力欠乏」というものが出てくる。

 この世界でも同じように魔力欠乏で気を失うということがあり、ダンジョンコアの情報でヒロトも知っていた。ヒロトは自分の魔力がどれくらい残っているのかを調べるために自分自身を【鑑定】した。



 龍ヶ崎浩人 ♂ 【ヒューマンLv.1】

 状態異常 【魔法毒Lv1】

 HP 306/343(312)

 MP 103/141

 STR 15

 VIT 25(17)

 DEX 20

 INT 23

 AGI 15


 SP…10


 ジョブ

【ダンジョンマスターLv1】


 スキル

【瘴気完全耐性】【鑑定Lv3】【精神攻撃耐性Lv2】【苦痛耐性Lv2】

【耐久上昇Lv1】【HP上昇Lv1】【毒魔法Lv1】




「毒になってるだけかよ!」


 偶然出せた毒液が顔にかかった時に【魔法毒Lv1】になっただけだった。

 魔法が出せたことにハイテンションになり自分の異変に気づかず、落ち着いたときにやっと症状を自覚したのだ。


「というか【毒魔法】で与えるのは【毒】ではなく【魔法毒】ってものなんだな。どう違うんだろう。教えて【鑑定】先生」




【毒魔法Lv1】

 対象を【魔法毒】状態にする魔法を放てる。

 Lvによって毒の威力が変わる。Lv1は高熱が出る程度。



【魔法毒Lv1】

 状態異常のひとつ。

【毒】状態とは違い、時間経過によって魔法の効果が切れることで解除される。

 込めた魔力の量によって効果時間が変わる。



【毒】

 状態異常のひとつ。

【魔法毒】状態とは違い、体内に入った毒を取り除かないと解除できない。




「【毒魔法】は魔法的に毒物を作り出し、魔法に込めた魔力が消費されると効果が解けるというわけだな。今は高熱程度だがレベルが上がれば致死性の高い毒物も作れるんだろうな」


 思っていたものとは少し違うがこれはこれで面白そうと満足気なヒロト。

 しかし今のヒロトは【魔法毒Lv1】の効果により高熱を出している。かなり身体がしんどくなってきたヒロトは【魔法毒】が解けるまで安静にするのだった。






【魔法毒Lv1】が解けるとヒロトは【毒魔法】のレベルを上げるために魔幼蟲のいる部屋にやって来た。


「……なんか魔幼蟲増えてねぇか?」


 目の前に蠢く魔幼蟲の群れは今はヒロトの腰くらいまでの高さまでになっている。

 魔幼蟲のステータスが上がったことで死ににくくなっており、減るスピードより【源泉】から湧き出るスピードが勝ったのである。


「【瘴気】もなんだかさらに濃くなっているし俺のダンジョンはどうなっていくんだ?」


 自分で作った状況なのにそれを棚に上げ、ヒロトは【毒魔法】のレベル上げを始める。


「俺のレベル上げのために犠牲になってくれ、魔幼蟲たちよ!」


 共喰いを強制させたあげく魔法の実験台にするという極悪非道なヒロトは魔幼蟲に向けて【毒魔法】を発動させた。


 指から噴き出した毒液が魔幼蟲たちに降りかかる。

 毒液を浴びた魔幼蟲の動きが途端に悪くなったのが見てとれ、周囲の無事な魔幼蟲にあっという間に喰われていった。


「……………」


 ヒロトはその様子を見てさすがに罪悪感が湧いたが無理やり見なかったことにして毒液の散布を続けた。







 しばらく【毒魔法】を発動させ続けていたが魔力欠乏の症状が出始めたところで一旦手を止めた。


「ちょっとクラクラしてきたなぁ、これが正真正銘魔力欠乏か。でも頑張ったかいがあったぜ」


 ヒロトの言う通り努力は実り、【毒魔法Lv1】は【毒魔法Lv2】にレベルアップし他に新たなスキルが手に入った。

 ついでに【魔法毒】になりながらも戦い抜いた何体かの魔幼蟲が新たなスキルを取得した。


これはヒロトと毒液を浴びながらも生き残った魔幼蟲の内の一匹のステータスである。


 龍ヶ崎浩人 ♂ 【ヒューマンLv.1】

 状態異常

 HP 343/343(312)

 MP 103/141

 STR 15

 VIT 25(17)

 DEX 20

 INT 23

 AGI 15


 SP…10


 ジョブ

【ダンジョンマスターLv1】


 スキル

【瘴気完全耐性】【鑑定Lv3】【精神攻撃耐性Lv2】【苦痛耐性Lv2】

【耐久上昇Lv1】【HP上昇Lv1】【毒魔法Lv2】【魔力制御Lv1】







 魔幼蟲 【魔蟲Lv.5】

 スキル

【耐久上昇Lv1】【力上昇Lv1】【瘴気耐性Lv2】【生存闘争Lv4】

【毒耐性Lv1】【再生Lv1】



ヒロトは【魔力制御Lv1】を生き残った魔幼蟲は【毒耐性Lv1】【再生Lv1】を取得していた。


「【魔力制御Lv1】を取得した途端に魔力の消費が減ったのは助かったなぁ。これで魔法のレベリングが捗るぜ。今はもう魔力が無いから続きは明日だけどな。

 それにしても魔幼蟲強くなりすぎじゃないか……?【生存闘争】取得してから強くなるスピードが尋常じゃないんだが。魔幼蟲TUEEEEEEEってやつなのか?」


【生存闘争Lv4】の効果は絶大で、魔幼蟲の成長の速度には目を見張るものがあり、ヒロトは魔幼蟲がどのように強くなっていくのかとヒロトは楽しみにするのだった。

ステータスの()内の数字はスキルなどで補正される前のもともとの数値を表しています。




【毒魔法Lv2】

対象を【魔法毒】状態にする魔法を放てる。Lvによって毒の威力が変わる。

Lv1は高熱が出る程度。

Lv2は10秒毎に最大HPの1%のダメージを与える。



【魔力制御Lv1】

魔力の消費を減らすことができる。

Lv1は消費魔力を5%カット。



【毒耐性Lv1】

このスキルと同じLvまでの【毒】【魔法毒】に耐性をつける。

また【毒】【魔法毒】の自然解除にかかる時間を短縮する。



【再生Lv1】

時間の経過でHPが自動回復し、傷を治していく。

Lv1は10秒毎に最大HPの1%を回復する。





※前話の後書きで解説し忘れたスキルがありました


【瘴気耐性Lv2】

このスキルと同じLvまでの【瘴気汚染】状態に耐性をつける。



【瘴気汚染】

状態異常のひとつ。

HPが徐々に減っていくほか、ステータスの低下、ステータスでは表せない身体の不調などのバッドステータスを発生させる。

瘴気の濃度によって発生する【瘴気汚染】のレベルが上がる。







誤字脱字、解説し忘れなどがあればぜひコメントで教えてください

よろしくお願います


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