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1月1日(月) 五女・巴 「ライジング・ドラゴン」

 あけましておめでとう……パパ……♪

 辰年の巴ちゃんは……一味違うわ……!

 ……そう思わない?


 ほら、この寝ぐせ――

 まるで、力強く……曙光の空を目指す……昇り龍でしょう……♪


 いつもとあまり……変わらない?

 いいえ、よく見て。

 いつもより頭ひとつ分は……高く舞い上がっているわ……。


 ほら、ここが龍の手で……てっぺんが頭――――

 長いおひげも……伸びているように……見えるでしょう……♪


 縁起がいいから……今日はこのまま……寝ぐせを直さずに……いようと思うの。

 元日の私のことは……巴・ザ・ライジング・ドラゴンと呼んで……!




 あ、今……手を引っこめたのは……どういう了見……?

 髪が崩れるから……頭を撫でるのを……やめた?


 うむ……これはまずい。

 せっかくのおめでたい日に……パパから頭を……撫でてもらえなくなってしまう……!


 先ほどのお話は……やはりナシ。

 ライジング・ドラゴンの……写真を撮ったら……思いきり頭を……撫でるべき。

 そうして、この寝ぐせを……落ち着かせてあげて……♡


 クシなんて使わずに……パパの龍ならしの手で……丁寧に、時間をかけて――

 絡み合う髪を……解きほぐしていくの……♡




 ……。

 …………。

 ……………………。


 ライジング・ドラゴン――

 すっかりおとなしくなっちゃった。


 でも、いなくなったわけじゃないわ。

 巴ちゃんの……髪の中に潜み……いつでもパパへ……飛びかかるときを……待っている……!




 ……よく見ると。

 パパの頭も――

 ライジング・ドラゴン。


 おいで。

 今度は私が――

 パパの龍をならしてあげる♡


 ついでに……パパの髪の二、三本……いただいたって……役得だわね……♡

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