12月25日(月) 四女・美貴 「開けほうだいのプレゼントボックス」
ダーリン、おかえり!
駅までむかえに来たよ♪
せっかくだし、ふたりでより道しよ♡
今日もまだお店のかん板の上とか、まちのあちこちにサンタさんがいるね。
プレゼントを配り終わっていないのかしら♪
美貴たちは、昨夜のうちに――
ちゃんととどけられたよね?
ダーリンのベッドの中へ♡
朝起きたら、ダーリンと美貴たちが、みんなまとめて、赤いリボンでラッピングされていて。
まるでユメの中でのねがいごとのとおりみたいだったわ。
一年間よい子にしていたダーリンの元へ、プレゼントになってとどきたいって、ねがいごと――。
あのリボンは何だったのかしら。
華弥が――
「よるにめがさめたとき、お父さまと華弥をつつもうとしたけれど、あんまりうまくいかなかったわ」
って言っていたけれど。
朝には、みんなしっかりつつまれていたものね。
もしかして、ホントにサンタさんのプレゼント?
……そう思うことにしましょ。
だって、もし、ママがしてくれていたなら――
ちょっとくやしいもん。
それで、ダーリン――
美貴たちのプレゼントは気に入ってくれた?
……何だかみんな、ことあるごとに、自分たちがプレゼントになっている気がする?
しょうがないじゃない!
これが、美貴たちができる一番大きなプレゼントなんだもん。
美貴たちはダーリンのものなんだって、何度も思い出してほしんだもん――。
でも、今朝のダーリンだって――
美貴たちへのプレゼントみたいだったよね♪
リボンに包まれたダーリン、とってもかわいかったよ♡
ダーリンと美貴たちは、プレゼントどうし。
決して切れない赤いリボンで結ばれた、まとめて一つのおくりもの――。
なんて言っているうちに、お家へ着いちゃったわ!
ふたりの時間は、あっという間ね――。
ただいま!
わ、みんなどうしたの!?
リボンをまいて、プレゼントごっこ?
受け取った人は、リボンをほどいて――
今度は自分をつつむのね♪
さあ、ダーリン!
みんながほどかれるのを待ってるわ!
優しくほどいて、受け取ってあげて♡
その前に――
ダーリンの赤いネクタイは、美貴がほどいてあげる――♡