表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
882/937

12月25日(月) 四女・美貴 「開けほうだいのプレゼントボックス」

 ダーリン、おかえり!

 駅までむかえに来たよ♪

 せっかくだし、ふたりでより道しよ♡


 今日もまだお店のかん板の上とか、まちのあちこちにサンタさんがいるね。

 プレゼントを配り終わっていないのかしら♪


 美貴たちは、昨夜のうちに――

 ちゃんととどけられたよね?

 ダーリンのベッドの中へ♡


 朝起きたら、ダーリンと美貴たちが、みんなまとめて、赤いリボンでラッピングされていて。

 まるでユメの中でのねがいごとのとおりみたいだったわ。

 一年間よい子にしていたダーリンの元へ、プレゼントになってとどきたいって、ねがいごと――。




 あのリボンは何だったのかしら。

 華弥が――

「よるにめがさめたとき、お父さまと華弥をつつもうとしたけれど、あんまりうまくいかなかったわ」

 って言っていたけれど。

 朝には、みんなしっかりつつまれていたものね。


 もしかして、ホントにサンタさんのプレゼント?

 ……そう思うことにしましょ。


 だって、もし、ママがしてくれていたなら――

 ちょっとくやしいもん。




 それで、ダーリン――

 美貴たちのプレゼントは気に入ってくれた?

 ……何だかみんな、ことあるごとに、自分たちがプレゼントになっている気がする?


 しょうがないじゃない!

 これが、美貴たちができる一番大きなプレゼントなんだもん。

 美貴たちはダーリンのものなんだって、何度も思い出してほしんだもん――。


 でも、今朝のダーリンだって――

 美貴たちへのプレゼントみたいだったよね♪

 リボンに包まれたダーリン、とってもかわいかったよ♡


 ダーリンと美貴たちは、プレゼントどうし。

 決して切れない赤いリボンで結ばれた、まとめて一つのおくりもの――。




 なんて言っているうちに、お家へ着いちゃったわ!

 ふたりの時間は、あっという間ね――。


 ただいま!

 わ、みんなどうしたの!?


 リボンをまいて、プレゼントごっこ?

 受け取った人は、リボンをほどいて――

 今度は自分をつつむのね♪




 さあ、ダーリン!

 みんながほどかれるのを待ってるわ!

 優しくほどいて、受け取ってあげて♡


 その前に――

 ダーリンの赤いネクタイは、美貴がほどいてあげる――♡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ