1月3日(火) 五女・巴 「こたつ船家族号」
三が日の締めくくりは……こたつ船の宴……♪
屋根付きの貸し切りで……冬景色や街の灯に……奥ゆかしい……プロジェクションマッピング・ショーを……楽しみながら……家族水入らず……♪
船頭さんは……試験運転中の……AIちゃん。
商店街の……電気屋さんの……紹介でレンタルした……この子の特技は……事前に設定済みの……プログラムに沿った……精密操船。
ほら、たとえば――
がたん!
こんな嬉しい……ハプニングも……♡
安全な地点で……時折わざと……船の揺れを……大きくすることで……パパと私たちも……急接近……♪
パパ……何か言いたそうな……お顔ね……?
パパが……考えているのは――。
我々は、もう……接近しようがないほど……すでに親密だから……これ以上は……衝突の拍子に……すり抜けて……しまうかもしれない――
量子力学の……トンネル効果……さながらに――。
ということ……?
それは……ロマンチックな考えね……♪
パパと私の粒子が……互いを通過したら――
それ以前の……私たちとは……何かが変わるのかしら――。
……そんなことは……考えていない……?
そう……では何を――
ごとん!
うふふ……またもや……ハッピー・ハプニング……♡
揺れに乗じて……逆立ち姿勢で……ライド・オン・パパ……♪
ランダム要素の……追加により……刺激的で……イノベーティブな……触れ合いが生まれる……♪
問題は――
うぷ……私が船酔いに……弱いことね……。
揺れなしモードへ……切り替えるか……。
パパが……考えていたのは……このこと――。
こうなると見越して……揺れに合わせて……私の受け止め方を……調節し、酔いを……最小限に……してくれていたわけね……。
……それも違う?
「はしゃいでいる巴が可愛いと思っていた」……?
……まっすぐ言われると……さしもの私も……照れる……♡
今の私の……ほっぺはきっと……お山の稲荷神社の……鳥居みたいに真っ赤……♡
こたつで……ぽかぽかしているし。
お鍋も食べごろね……。
あれだけ揺れても……こぼれていない……♪
もたもたしていると……凛姉さんが……どんどん……取り分けてくれるわ……。
そして、私は猫舌。
パパが……ふーふーしてくれるのが……望ましい……♡
……優結がしてくれるの?
ありがとう……。
そして、お誕生日おめでとう……♪
パパには……後でしてもらうわ。
パパは順番に……みんなの隣を……回らなければ……いけないものね……♪




