6月19日(日) 【7】 七女・愛 「愛の大魔法使い☆」
おはよう、パパ♪
夕方だけどね。
今日は父の日で、パパのたくさんの娘たちが、みんな張り切ってパパをおもてなししたから――
疲れちゃったのね。
少しだけ、寝ていたのよ。
その間、愛が膝枕をしていたわ♪
そして、ときどき頭を撫でて――
可愛い寝顔を、たくさんよしよししていたんだから♡
いい夢を見られたでしょ……♡
あら、その様子――
昔の時間から来たのね。
当然、愛も18歳で――
パパと結婚しているわ♡
……そんなに驚くこと?
あ、そうか――
パパの知っている愛は、まだ4、5歳なのね。
そんな子と結婚しているなんて――
ドキドキしても仕方がないわ♡
このお部屋は、見覚えがある?
子ども部屋だったところよ。
レイアウトは、少し変わっているけれど。
それに、子ども部屋は――
ここより上の階にたくさんあるわ。
だって、小さな子どもたちが、今はたくさんいるんだもの♪
愛も、ミルクをあげたりしているのよ。
もう、ママって呼ばれているんだから♪
……愛のミルクは、まだ出ないけれど。
……ほら、声が聞こえてる。
みんなで、楽しく遊ぶ声♪
パパ起きたかな、呼んでこよーって言っているわ♪
みんなのところへ行く?
それとも――
もう少し、ここでゆっくりしているかしら。
愛は――
少しだけ、お話ししていたいなって思うわ――♡
愛はね、本当に魔法使いになったの。
ステッキを振るだけじゃ、魔法は使えないけれど――
色んなお料理を覚えたし、お洋服を縫ったりもできるわ。
他にも、あれこれ――
昔はできなかったことが、できるようになったのよ。
どれも、お姉ちゃんたちや、優結みたいに、すごく得意っていうことはないけれど。
とっても楽しい気持ちになる、素敵な魔法だって思ってるわ。
これは、パパのおかげ。
パパが大好きで、パパのために何かをしたいって思ったから――
できるようになっていったことなの。
まだ、何もできなくて――
マホウごっこをしているだけだったあの頃の愛といっしょに。
パパに、ありがとうを言うわ♪
ありがとう、パパ♡
……昔から、愛は魔法を使えていた?
くふふふ、そうね――♪
愛は毎日パパに――
ラブのマホウをかけてたわ♡
ちゃーんと、効いていたのね♪
……マホウでみんなを幸せにしてくれていた?
ありがと。
あの日の愛も、今とっても喜んでいるわよ♪
愛がマホウを使えるようになったのは――
やっぱり、パパのおかげね。
最初に覚えたラブのマホウはパパから教わったんだから☆
あのときは使えなかった、新しいラブのマホウ――
今から、かけてみてもいい?
パパにも、もっと教えてほしいわ――♡
――。
――――♪
――――――――♡
どう?
これだけは――
お姉ちゃんたちと同じくらい、上手にできる自信があるの♪
それでも、まだ物足りない?
続きはお夕飯の後よ♡
まだ支度が残ってるんだから。
その間は、子どもたちのおもてなしを受けてあげなさい☆




