6月19日(日) 【5】 五女・巴 「ネオテニーラブ」
……やあ、パパ。
ごきげんよう。
ここは……巴の研究室。
パパの本来いる……時間軸より……ずっと設備が……充実しているから――
今、パパが寝ているような……高機能ベッドもあるの……♪
うふふ……そろそろだと思って……準備していたけれど……ビンゴね。
そう、私は……18歳の巴……パパと結婚したての……つまり新妻よ……♡
……信じていない顔ね。
どうして？
突発的な時間旅行は……経験済みのはず……。
……だって、見た目が同じ？
知っている頃の……小学一年生の……巴と……何も変わらない、って……？
な、なるほど……それはいい着眼点……。
確かに、私の体は……当時からさほど……変化していない……。
身長はあまり伸びず……多少なりとも……育ったのは……おしりくらい――
あと、実は結婚してから……胸が少し……大きくなった程度……だものね。
……嘘ではないわ。
こちらの時間のパパと……私以外は……気付けない程度……だけれど。
最近……確かにやや……大きくなったのよ……。
……おほん、まあいいわ。
そのあたりの違いは……あとで確認……してもらうとして。
顔をよく見て。
年月を経た分の……貫禄や風格が……にじみ出ていると……思わない？
思わないか。
でも、信じてくれるのね……。
さすがパパ……♡
それで、今――
何を……しているかというと。
もちろん、研究よ。
パパの。
具体的には……精神の……時間移動時における……肉体反応の変化。
つまり、過去からやってきた……パパの反応が……いつものパパと……どう違うか、データを……集めたいというわけ。
さあ、始めるわよ。
もちろん……協力してくれるわよね……。
それでは、パパの身体が……快楽を感じる……あらゆる行為を……順に試させてもらうわ……♡
まずは、耳かき、耳舐め……ささやきから――♡
そして、ブラッシングで……髪をきれいにして――♡
おひげを撫でて――♡
――。
――――♪
――――――――♡
……やはり、こうして……直接、肌を……合わせることが……一番効果的のようね……♡
特に……ほっぺをくっつけてあげると……気持ちいいみたい……♡
私のもちもちほっぺが……お気に入りなのは……昔から変わらずね……♪
全体的に……反応が……初々しい以外……大きな変化ない……っと。
調査を通して……身を持って……わかったのではないかしら……。
たとえ……体が小さくとも……私は……パパの妻だって……♡
つまり、パパは――
今とあまり……姿の変わらない……小学一年生の……頃の私のことも――
お嫁さんとして……認識するのに……支障はないということ……♡
このことは、元の時間に……戻っても、覚えておいて……♪
大丈夫。
この時間旅行によって……歴史への重大な……影響が発生する……ことはないわ。
私たちに起きる……奇跡には、何一つ……マイナスな効果はないのよ……。
それでは、いいデータも……たくさん取れたことだし。
この時間をゆっくり……見て回ってはいかが？
やがてまた移動する……でしょうけれど――
それはそれ。
パパの精神は……複数の時間軸に……同時に……存在できるし――
そこで経験したことは……蓄積され……最終的には……ちょうどいい感じに……統合されて――
より深い愛を……育む糧となるのよ……♡
……まずは上から……どいてほしい？
ふふ、だーめ……♪
パパのベッドは……私が用意した……。
だから、パパが……私のベッドになるべき……♡
どうしても動きたければ……私ごと――
あひゃあ……。
やっぱり私では……パパの重石にも……ならないわ……♪
もういい。
このままパパに……ぶらさがってるから。
どこでも案内……してあげる……♪
