4月1日(金) 長女の長女・恵理 「未来から、はじめまして。」
お父さん、おはよう♪
今日も素敵ですね♡
お母さんたちは――
って、あれ?
お父さん、いつもと少し印象が違うような――。
それに、驚いた顔をして……どうしました?
え、私――
何だか小さくなってる?
だから、お父さんが大きく見えるのかしら?
よく見るとキッチンの様子も違うし――
これは、もしかして。
カレンダーによると――
やっぱり~!
ここは――
私が生まれる前のお家なんだ……!
昨日の巴ママの不思議なお話。
何かが起こる4月1日の奇跡。
本当だったんですね――。
整理すると――。
ここは、私にとっては、24年ほど前のお家。
18歳の私の体も小さくなって、きっと12歳くらい。
お父さんも――
いつもより、少し若い♡
と、いうことは――
理沙お母さんも?
ええと、計算すると――
12歳!?
今の私と同じくらいなんだ……!
お料理をお勉強中って本当かしら?
もう、あの小説は書き始めているのかな?
待って待って、それじゃあ――!
お外で運動するのもお家でゲームするのも大好きな翔子ママ。
今よりずっと照れ屋さんな凛ちゃんママ。
小さな頃からアイドルオーラ全開な美貴ちゃんママ。
今とあんまり変わらない姿の巴ママ。
怖がりだったっていう華弥ちゃんママ。
もう可愛いマホウを使えていた愛ちゃんママ。
いつでもお父さんのお顔をかじっていた優結ちゃんママ。
いつのアルバムでもとっても美人で優しそうな沙織ママ。
アルバムで何度も見たあの頃のみんなに。
大好きなママたちの私が知らない姿に。
今から会えるんですね……!
沙織ママ以外の、7人のママは――
私より、妹たちより、年下だったりするんですよね。
緊張してきました……!
上手に可愛がってあげられるかしら?
いつか小さな頃のママたちに出会えたら――
いつもと反対に、私がママをしようって決めていたんです♪
でも、どんなに小さくても――
私のママたちだもの。
つい、いつもみたいに甘えてしまいそう♡
そして――
理沙お母さん。
大好きな私のお母さん――
今は、私と同い年で。
これからのことは、まだ知らないんですね♡
とっても幸せな未来が待っていること、教えてあげたいけれど――
先のことは、できるだけ内緒。
今はただ、大親友になることだけを考えようっと♪
まずは――
お父さん、はじめまして。
私は、今より少し未来で生まれる――
お父さんの九人目の娘です。
恵理、っていいます。
突然のことで、びっくりしているでしょうけれど。
私は、お父さんと、ママたち――
ううん、お父さんの八人の娘さんたちと、沙織ママが、大好きです♡
この奇跡は、きっと今日だけで――
明日になったら、しばらく忘れてしまうかもしれないけれど。
仲良くしてもらえると嬉しいです♪
――あ。
何だか二階がにぎやかですね。
きっと、みんなも来たんです♪
たぶん、お父さんが思っているより大勢で――
またまたびっくりさせてしまうかもしれないけれど。
まとめてよろしくお願いします♪
恵理ちゃんたちの様子は、こちらで連載中です。
※物語の設定を考慮し、R15としています。
『パパと娘が結婚したら娘が六十四人できました ~ウチの家族を紹介します!~』
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