3月14日(月) 長女・理沙 「幸せな私の日記♪」
お父さん。
今、私は――
と――――ってもうれしい気持ちで、この日記を書いています♪
だって、大好きな――
世界一大好きなお父さんから、プレゼントをいただいたんですもの♡
一年に一度だけ。
特別なホワイトデーのこの日に――。
お父さんは、当然のことだって思うかしら。
バレンタインデーのお返しをしただけだし――
毎年のことだって。
でも――
そんなことはないんですよ。
ううん――
お父さんにとっては、そうだったとしても。
私たちにとっては、奇跡みたいな、一生の宝物――。
お父さんがくれるもの。
してくれること。
かけてくれる言葉は。
いつだって、ぜんぶぜんぶ――
大切に、心のおくに、かざっているんですから。
それなのに、さっきは。
ほとんどお礼も言えないまま――
お部屋へもどってしまいました。
すみません。
うれしすぎたら、頭が真っ白になって。
そのまま泣いてしまいそうになって。
思わず、ベッドへ飛んでいってしまったんです。
少し、落ち着いたら――
今度は、お顔がにこにこゆるんで。
おさまらなくなってしまいました♪
そして、このプレゼントの小箱を、なんども、なんども、だきしめて――
キスしてしまいました♡
お父さんだと思って――。
ドキドキして、幸せで、お部屋中がかがやいているような気になって――
今夜は、なかなかねむれそうにありません。
だから、こうして日記を書きました。
さっきお礼を言えなかったぶん――
お父さんに、「ありがとう」を伝えられるように――。
お父さん、本当に、本当に――
ありがとうございます♡
私は、世界一幸せです――!
……こんなにドキドキしているときに、日記なんて書いたら。
あとで読み返したときに、はずかしくなって――
見せるのをやめたくなってしまうかしら。
けれど。
お父さんへの大好きな気持ちを刻んだこのページ。
なくしたくはないな――。
ああ、お父さん――。
私が落ち着いて、ページをかくしてしまう前に――
今すぐ読みに来てくれたらいいのに――!