2月6日(日) 四女・美貴 「お勉強はイチャラブのあとで」
日曜日のお昼。
一階からは、小さな妹や姉さんたちと遊ぶ、愛しい人の笑い声が聞こえてくるケド――
美貴はお部屋でお勉強!
もう、遊んでいるだけで幸せになれちゃうコドモじゃないんだから☆
お勉強といっても――
算数とか漢字のドリルじゃないの。
もっと大事なコト――
何より大切な、ラブのお勉強よ♡
だって、もうすぐ。
美貴のコトをコドモと思って、まだまだ本気の恋じゃないってユダンしている、のんびり屋のダーリンに――
美貴のカクゴを教えてあげる、あの日がやって来るんだもの。
どんな日にしたらいいか、よーく考えなきゃ。
ダーリンったら、美貴のラブになれすぎちゃって――
何をしたって当たり前って思ってるカモしれないもん。
運命の日に、いつもどおりだったらもったいないわ!
ううん、美貴はいつでもシンケンだから、いつもどおりなのはそうなんだケド――
せっかくだもん、トクベツな夜にするのよ!
笑顔で頭をなでられて終わったら、ガッカリ。
それに、一番コワイのは――
美貴は、いつものそれだけでうれしくなって、まんぞくしちゃいそうなコトよ!
お友だちからは――。
「どんなチョコだとキスできるの?」
「ゼッタイにハグなデートコースは?」
「恋がかなうレシピ教えて!」
って、たくさん聞かれるケド――
美貴のほうが知りたいよ~!
みんなから、三年一のモテクイーンなんて思ってもらえてるのはうれしいし――
恋のお話は学校でもよくしているケド。
美貴のカレは、生まれたときから目の前にいたから。
出会いも、シンテンも、何もかも――
美貴が自分でがんばって、つかんだものじゃないんだもの。
美貴が一番大切にしているラブは、全部――
美貴が生まれる前からダーリンが用意してくれていて。
人生が始まったそのときから、ダーリンがあたえつづけてくれているんだもの……。
そんなにすごいダーリンが、思わずクラクラしちゃうくらい、強いイチゲキ――
どうすれば、美貴に出せるんだろ。
あ、今――
ダーリンのザンネンそうな声が聞こえたわ♪
あれは、ゲームでわざと負けたときのカンジじゃない――
きっと、本気でやってて、シッパイしちゃったのね。
カワイイ……♡
やっているのは、ブタさんを集めるゲームかな?
だったら、ダーリンのおひざの上では――
優結が、キャッキャって笑ってるカモ♪
こんなとき、美貴がオウエンに行ってあげたら――
それだけで、ダーリンはよろこぶのよね。
あれは、美貴のほうが上手だもん♪
やっぱり、みんなのとこへ、遊びに行こーっと♪
お勉強はその後♡




