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10月11日(月) 五女・巴 「ナイトメアで逢いましょう」

 パパは夢を見る……?

 それはどんな夢かしら……。


 やっぱり夢の中でも……愛しい娘たちと……戯れて――

 秘めたる願望を……思いのままに……叶えているの……?


 たとえば――

 思い出の……マイナーゲームを……いっしょにプレイするとか……?


 いっそ夢だけでなく……現実でも……試してみては……?

 案外……すぐに叶うかも……♪




 私もときどき……夢を見るわ……。


 最近、小学校で……飾られ出した……おばけかぼちゃや――

 優結たちが今日……掘ってきた……マンドラゴラのような……たくさんのおいもたち。

 そんなものたちが……種になって……異界へ通じる……愉快な夢の扉を……開くのよ……♪


 もちろん、基本的に――

 パパも来てくれるわ……♡


 パパは知らない……でしょうけれど――

 夢の中ではいっしょに……たくさん冒険……しているのよ……♪


 夢の私は……ずっと大人で――

 色気もすごくて――

 パパとの関係も……今とは違うんだから……。




 夢の世界は……何でも叶う……楽しいところ。

 だけれど、たまには――

 あまりよくないことも……あるわね。


 気付けば地球が……適性宇宙人の……支配下に置かれていたり――

 地下から不死者(アンデッド)が……溢れ出したり。


 実在する宇宙人や……不死者(アンデッド)は……気のいい人たちばかり……だけれど。

 フィクションにしか……存在しない……邪悪なものたちが――

 夢の中には……現れるのよ。




 悪夢は秋に多い――。


 これは……魔が集う祝祭が……近いため――

 あるいは……涼しいお昼に……うとうとしたり……夜にお布団を……蹴飛ばしたりして……体が冷えるため――

 と考えられるわ……。


 パパもあんまり……出てこないから――

 目が覚めるまで……恐ろしい世界で……ひとりぼっちなの――。




 でも、私は――

 そんな夢も……なかなか好きよ……♪

 精神力の……非常に強い……私でも……恐怖を感じられる……貴重な機会だもの。


 芸術的な……娯楽作品である……ホラー映画では……味わえない――

 現実と感じている……世界での、真に迫った……非日常体験……。


 それは悪夢の……中にしかないわ。

 ハロウィンの……いたずらっ子たちは……おもてなし上手ね……♪




 とはいえ――

 目覚めた直後は……勝手が違う……。

 お昼寝の後なんかは……ママや理沙姉さんたちに……温めてもらう必要が……確かにある――。


 パパが隣で寝ていたら……安心なのにな……。

 そして、いっしょに……悪夢の世界で……遊べたら――

 私の気持ちが……きっとわかるわ……♪


 でも、パパがいたら――

 それは……悪夢にならないか。

 魔の者たちも……わかっているのね……♪


 ……それなら。

 パパ……寝ている私を……怖がらせてみない……♡

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