4月1日(木) 六女・華弥 「おきつねさんとはるのゆめ」
お父さま、こんばんは。
おそくまでおつかれさまです。
いまは、よなかのれいじ。
さっきまで華弥はおやすみしていたけれど、めがさめちゃいました。
びっくりするほどすてきなゆめをみたんですもの♪
はやくお父さまにおしえなきゃ!
って、ねむりながら、おもいましたよ♪
どうしてあんなゆめ、みたのかしら……。
あの、おきつねさんのおかげかも。
おひるはみんなで、おやまのいなりじんじゃへいきました。
さくらがまんかいで、とってもきれいなんですよ!
でも、さくらがまいおちすぎて、おさいせんばこが、はなびらでいっぱいになりそうなくらいだったから――
かんぬしさんやみこさんたちといっしょに、けいだいのおそうじをしたんです。
さっさっさって、ほうきをつかう華弥、凛ねえさまがビデオにとってくれましたぁ♪
そうして、じんじゃがすっきりきれいになったらね――
やってきたんです。
しろいけなみの、びじんなおきつねさん。
なんどかあったことあるけど――
華弥たちをまもってくれてそうな、やさしいめをしたおきつねさんです♪
華弥たちみんなになついてくれてて――
きょうも、しっぽをふって、ひっくりかえっておなかをみせて、けいだいをごろごろころがっていました。
お母さまはのどをなでて、凛ねえさまはしっぽをさわって、翔子ねえさまはにくきゅうをつついたんです♪
愛は、優結がおみみをかじらないよう、だきしめて、とめていましたよ。
かえるとき、おきつねさんが華弥のまえでじっとおすわりするから。
あたまをなでたら、「こぉ~ん」ってないて。
おやまへもどっていきました。
なにか、いいことをいってくれたような――
おくりものをしてくれたようなきがします。
すると、こんや――。
とってもしあわせなゆめのよかん……♪
さっきは、とちゅうでおきちゃったから、ちょっとしかわからなかったけど。
お父さまといっしょにねたら、さいごまでみられるきがします♡
きょうはとくべつな、4がつついたち。
巴ねえさまも、「きょじつとけあうひ」っていっていました。
うそもほんとうになる――
といういみらしいです。
だから、あれはただのゆめじゃなくて。
みんなのみらいじゃないかなぁ……。
こんやはみんないっしょにねられるように、じゅんびばんたんです!
かぞくそろっておんなじゆめをみて――
みらいのこたちとあそびましょう♪
【六女・華弥】
むにゃむにゃ……お父さま……。
ここでみんなと……みらいをみましょう……♪
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(※編集者注:リンク先の小説は設定を考慮しR15指定となっています。)