1月1日(金) 次女・翔子 「白い息と赤いほほ」
朝の冷たい空気が気持ちいい――。
このあたりは、けっこう雪が積もってるね。
赤い鳥居に、白い雪がかかって――
何だかおめでたいカンジ♪
小さな雪だるまでも作っておこうかな。
神社のお稲荷さまがさびしくないように♪
優結に雪玉を丸めてもらって――
華弥と愛に、木の実や葉っぱでかざってもらうと――
可愛いまんまるぼうやの出来上がりっ♪
このお山の稲荷神社も、なかなか人気が出てきたケド――
朝早いと、まだ静か。
みんな、初もうでには、まず街の神社のほうに集まるんだね。
今のうちに、しっかりお参りしておこう――。
今年の決意を、神さまに聞いてもらうんだ!
初もうでの次は、あったかいお家で、おもちを食べて――
羽子板に、たこあげだね!
広い原っぱで、空高くあがったたこといっしょに、いっぱい走りたいな――。
じっとしてると、色々考えちゃって落ち着かないんだよね。
実は、夜――
変わった夢を見たんだ。
おおみそかの夢は、初夢ではないらしいんだケド――
まるでホントにあったコトみたいな、すごい夢だった。
しっかり除夜の鐘を聞いて、ボンノウははらったはずなのに――
ヘンだなぁ。
夢ではね――
ボクたちが、とーちゃんとケッコンするんだよ!
花よめ衣装なんて着ちゃってさ。
不思議でしょ?
とーちゃんはどう思う?
ボクをおよめさんにする、って――
そんなコト考えられる?
……ふざけてるんじゃないんだから。
すぐじゃなくてもいいケド――
ちゃんと考えててよね。
……ボクも、考えておくから。
そんな夢を見ちゃうくらい――
とーちゃんが気になってるボクたちのコト。
今年もよろしくねっ♪