6月3日(月) 六女・華弥 「オレンジのなか」
お父さま、きのうは――
ドキドキすることがありましたね!
お父さまとお母さまに――
みんなのみずぎをかってもらいました♡
もう、なつですもの♪
華弥のみずぎのこと、おぼえていますか?
華弥のだいじなだいじな――
ずーっとたいせつにするみずぎ。
わすれちゃったなら――
またみます?
華弥は、なんかいだってみせて――
せつめいしてあげますよ♪
いつでもいってくださいね♪
これはね――
華弥がえらんだんですよ♪
ねえさまでも、お母さまでもないんです!
だって、美貴ねえさまがえらんでくれるみずぎは――
ちょっとちがうんですもの。
おなかがまるみえな、ちっちゃなみずぎ。
華弥には、にあわないとおもうんです……。
愛や優結なら、げんきだし、いいかもしれないけど。
華弥のからだって――
お母さまや理沙ねえさまと、ぜんぜんちがうもの。
ちっちゃくて、ぺらぺらで――
お父さまに、ひょいってつかまえられて、すぐにどこかへつれてかれちゃうような、からだよ?
そんなの、お父さまのこのみじゃないとおもうの。
それに、凛ねえさまも――
おそとでは、おはだをみせないほうがいいっていっているわ。
だから、華弥のみずぎは――
ひらひらがいっぱいついていて。
おなかも、あしも、かくれているの♪
いろは、オレンジ!
いろだけはね――
美貴ねえさまが、おしえてくれたの♡
「華弥は、あかるいのがにあいそう」
――って♪
すてきなみずぎ――
おはだも、あんまりみえなくて、あんしんですね♪
お父さまは――
これでいいですか?
華弥のみずぎ――
えらんだので、よかったっておもう?
……じつは、このひらひら――
ぺろんって、めくれるんです。
愛と優結がいたずらしそう!
……お父さまも、ひらひらのなか――
みてみたいって、おもうかしら?
おそとじゃないなら――
いいかしら?
うん、お父さまだけなら、きっといいわ!
しんぴんみずぎのなか――
きになるな~っていわれたら。
……ぴらり。
ちょっとだけ、めくってあげるの♡
なかには、華弥のあしとおなかがあるだけですもの。
あんしんですね♪
いつか、華弥のみずぎを――
お父さまがえらんでくれるかしら……?
お父さまは華弥のおへそ――
みえていてもいいのかな――?