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2月4日(月) 五女・巴 「ハードロール」

 昨日の……お家の豆まき……。

 鬼さんには……かわいそうなことを……したわ……。


 まさか本当に……みんなして――

 ろくに豆を投げず――

 鬼さんに……捕まっていくなんてね……。


 凛姉さんが……申し訳程度に……投げる豆に……大げさに(ひる)んで――

 何とかやられようと……健気な努力を……していたのに。

 あまりわざとらしく……負けるわけにもいかず。


 仕方なく、ひとり……またひとりと――

 連れ去っていく鬼さん……。


 その戸惑いが――

 ありありと……伝わってくる……。




 みんなが……連れていかれたのは――

 鬼たちが住む……恐ろしい場所――

 ではなく。


 なぜか――

 パパとママのお部屋……。


 思いのほか……快適な環境に――

 みんな……大いにリラックス……♡


 何とか……豆を投げさせようと――

 怖いポーズを……取ろうとする……鬼さんだけれど。


 ……残念。

 記念撮影の……リクエストが止まらない……♪


 鬼さんはとうとう――

 ママに助けを……求めたけれど。


 またしても……豆をもらえず――

 とうとうママまで……捕まえることに……。




 途方に暮れた……鬼さんは……ひとり膝を抱え――

 どうすれば……役目を全うできるか……思い悩み始めたわ……。

 なんて悲哀に満ちた……姿なのかしら……。


 そこでみんなは……反省し――

 一斉に豆を投げ……鬼さんを追い払い――。


 入れ違いにやって来た……パパといっしょに――

 たくさんお豆を……食べましたとさ……。


 めでたし、めでたし……♪




 ごめんなさい……。

 私も……あんな流れになるとは――

 思わなかった……。


 前日の打ち合わせで――

 密かに……色んな話は……していたけれど。


 結局、当日になれば――

 翔子姉さんや……凛姉さん……愛に優結あたりは――

 構わず……豆を投げまくると……思っていたの……。


 けれど、みんな……思ったより――

 鬼さんの活躍を……見たかったのね……。

 見事に足並みが……そろっていた……♪




 鬼さんを困らせる……節分になってしまった……けれど。

 貴重な経験が……できた……♡


 行事の中とはいえ……パパ――

 いえ、鬼さんに……さらわれたのだもの……♡


 ただ、何というか……予想以上に――

 刺激がない……。


 ものすごく……ほのぼのしていて――

 思っていたのと……違ったわ……。


 これはデータの……更新が必要……。

 次は何を……試そうかしら……♡

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