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10月22日(月) 六女・華弥 「いけないおはなし」

 さっきまで――

 美貴ねえさまのおへやにいました。

 ハロウィンのいしょうの、サイズをはかったりするからって、よばれたんです。


 美貴ねえさまのおへや。

 いついっても、かわいくって、きれい……♡

 ベッドのシーツやおふとんも、まくらも、みーんなピンクいろをしてるんです♪


 それから、お父さまのおしゃしんもたくさん……♡

 しかも、おしゃしんに、ハートとか、ネコさんみたいなおひげとかが、かいてあるんですよ!


 もし、華弥も、おへやをもったら。

 お父さまだらけに、しちゃおっかな……♡


 あ――

 やっぱり、いいです。

 華弥はぜったい、ひとりべやなんて、もたないもの……!




 美貴ねえさまは――

 華弥に、いろんなリボンをつけてくれたり。

 おりがみでつくったネックレスをかけてくれたり。

 すごくやさしいの♡


 華弥がみたことないおようふくも、たくさんある、美貴ねえさまのおへや――

 だいすき……♡




 でも、美貴ねえさまったら、ときどき――

 ちょっとえっちなことをいうんですよ……!


 お父さまがいないときに、かってに、あんなことをいうなんて――

 よくないとおもうんです。

 お父さまに、しつれいだもん……。


 さっきもせっかく、すてきなドレスをきせてくれて――

 ウサギさんのおみみもつけてくれて――

 うれしかったのに。


 はずかしいことばっかりいうから――

 にげてきちゃいました……。




 どんなことをいったかって……?


 だめ……!

 そんなの、ぜったいいえない……。


 お父さまに――

 “華弥は、はしたないこだ”、っておもわれちゃう……。




 あとで、美貴ねえさまといっしょに、お父さまにあやまりますね。


「あやまるコトなんてないわ。

 ダーリンだって、ママだって――

 みんな、ちょっとくらいは、イケナイコト、かんがえてるんだから♪」


 ――って、美貴ねえさまはいうけど。

 華弥はかならず、美貴ねえさまにも、あやまってもらいますよ!




 お父さま。

 お父さまがしらないところで――

 お父さまのこと、たくさんおはなししちゃって、ごめんなさい。


 お父さまはいつも、とってもやさしくて、すてきなのに――

 あんなこと、するわけないですよね。




 ……でも、もし。

 美貴ねえさまのおはなしが、ほんとうになったら。


 華弥は――。

 どうなっちゃうかな……?


 だめ、っておもっても――

 かんがえちゃう……。




 ああ、お父さま――。


 華弥はやっぱり――

 美貴ねえさまとおんなじ、わるいこです……。


 どんなに、おしおきされても――

 いいこになんて、なれないかも……。


 


 おかえりになったお父さまが、きょうの華弥をみたら。

 なんて、いうか。

 なにをするか。

 

 美貴ねえさまにきせてもらった、ウサちゃんドレスで、まってて――

 ためしてみよっと♡

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