9月10日(月) 三女・凛 「いっしょにねる?」
華弥が言っていたわ――。
大きくなっても、ひとり部屋に行くのは、イヤだって。
私――
華弥がイヤなら、無理にしないほうが、いいと思う。
理沙姉さんから、巴まで――
もちろん、私のときも――
みんな、小学生になるころに、ひとり部屋をもらっていたし。
そのほうが、ゼッタイ楽しいけれど。
華弥は、まだまだ――
ママや……あんたにだっこされて、ねむる方が好きみたい。
愛や優結のねぞうの悪さに苦しむことも、あるだろうけれど――
それも楽しいのかも♪
そんな華弥をすぐに引きはなすと、本当に大泣きしそうで――
かわいそうよね?
華弥だって、今はあんなでも、そのうち――。
「お父さまといっしょになんて、ねたくな~いっ!」
――って、言うだろうし♡
でも、もしかしたら――。
いつまでたっても――
ずーっと、あんたと、ねたがったりして。
そうなったら――
ちょっと、おもしろいかも♪
何年か後、今の私より……理沙姉さんより、大きくなった華弥が――
まだ、あんたに、だきついてねてるの。
そのときの、あんたの顔が見物ね♪
そんなところを見ちゃったら――。
きっと、私――。
思わず、このペンギン印のホイッスルをふき鳴らすわ!
ぴぴぴ~~~っ!
ちょっとくっつきすぎ~っ!
――ってね!
華弥に言っているの。
ひとりでねるのが、さびしかったら――
ママたちのところだけじゃなくって、私のお部屋に来てもいいよ、って。
やっぱり、ひとり部屋がほしくなって。
でも、こわくて、さびしい――
って、思ったとき。
私がいっしょに、ねてあげるわ♡
もう、今夜にでも試したっていいんじゃないかしら?
案外、華弥も、おじさんのあんたと同じベッドより――
私のベッドのほうが気持ちいい、って言うかも♡
そうなっても――
落ちこまないでよねっ♪