4月26日(日) 【2】 凛 「本当は」
……ごめんなさい。
彼氏がいるって言う話。
あれはウソよ。
金曜日の日記は、想像で書いたの。
本当は彼氏なんていないけれど、もしいたらってことで。
そういう想像の話を書きためてるノートがあるのよ。
そこに書くのを、間違えて、家族の日記に書いてしまった……というだけ。
そんな想像をノートに書いてるって知られるのが恥ずかしくて、何とかごまかしたかったのだけれど。
余計に、話をややこしくしてしまったわね。
それにしても、こんなに大事になるとは思わなかったわ。
まったく、私に彼氏がいてもいなくても、どうでもいいでしょうに。
華弥たちチビ組は大騒ぎするし、美貴も「本当はどうなの?」って、しつこく追求してくるし。
昨日のお風呂では、美貴に散々問い詰められて、大変だったんだから!
とにかく、私に彼氏なんていないんだから。
あんたも、白目をむいて気絶しそうな顔するのはやめてよね!
あまりにもみっともなくて、切なくなるわ。
そもそも縁結びのお守りをくれたのは、あんたなのに。
いざ彼氏ができたって言うと、そこまでショックを受けるなんて、バカじゃないの?
涙目で「清く正しいお付き合いをしてるなら、認めるけど……」なんて言ったって、説得力ないわよ?
いっそ「ダメだ!」ってはっきり言われたほうが、よかったわ。
でも、今回悪かったのは、私だから。
改めて謝っておくわ。
ごめんなさい。
日記では謝ってばかりね。
自分でも、もっとしっかりしないと、とは思うわ。
さあ、これで一件落着、でいいでしょ?
せっかくの日曜日なんだから、チビたちと遊んであげて。
私も誤解は解いたつもりだけれど、まだ何か気にしているかもしれないし。
一緒に遊んで、つまらないことは、忘れさせてあげるといいわ。




