9月28日(水) 長女・理沙 「想いの記録」
土曜日は、取り乱してしまって、すみませんでした……。
あの件は、もう解決しているので――
大じょうぶです。
翔子ちゃんって、優しいですね……。
私がまちがえて、わたしてしまった日記のことは――
何も聞かずに、からかったりもせずに――
返してくれました。
いつもは、ふざけていても――
本当に困ったときには、そっと助けてくれます。
翔子ちゃんの――
とっても素敵なところですね♡
ただお父さんに、勝手なことを伝えたのは――
見過ごせません!
どうして――
あんな変なことを、言うのかしら……。
あの――
お父さん。
翔子ちゃんの書き方だと――
何を言っているのか、よくわからなかったですよね?
それで――
いいんです。
お父さんは、何も気にしないでいてください。
私がこっそりつけている日記には――
本当に他愛もない、毎日の小さなことや――
感じたり、考えたことが、書かれているだけですから。
この、お父さんに見てもらっている日記には、書ききれないこととか――
書くほどじゃないことを、何となく、まとめているだけなんです。
想いを文字にするだけで、気持ちが整理できたり――
楽になったり、するんですよ♪
さて――
凛ちゃんにも、心配をかけてしまったし――
これから、気を付けないと!
お片付けだって、私のせいで、中と半ぱに、なってしまっているから――
がんばらないと、いけませんね!
愛ちゃんばかりに、たよっていても、いけないですし♪
翔子ちゃんにも、改めて、お部屋のおそうじを、お願いして――
私も、自分のお部屋を見直します。
もう、失敗しないように……。
凛ちゃんの言うとおり――
本当に大事なモノには、カギをかけて――
だれにも、ふれられないようにしておくほうが、いいのかもしれません。
でも、私は――
思ってしまいます。
もし、その大事なモノを、手に取って――
自分と同じくらい、大事にしてくれる人がいたら。
それは何よりも、素敵なことじゃないかな――
って。
それはきっと、すごく、すごく――
考えてもいけないくらい、ぜいたくなことかもしれません。
だから、私は――
もう十分すぎるほど、幸せな私は――
願うつもりも、ないけれど。
そんな気持ちを残しておくだけでも――
いつか、宝物になるかもって、思います♡




