9月17日(土) 六女・華弥 「おふろのやくそく」
きょうから、みっか、おやすみのひだから――
やりたいこと、なんでもできますね♡
華弥がいちばん、やりたいことは――
おふろに、はいることです♡
もちろん、お父さまといっしょに、ですよ♡
華弥ね、ほんとうは――
いちにちじゅう、ずーっと、お父さまと、おふろにはいってたいの……♡
けど、おふろは、あつくって、すぐにのぼせちゃうから――
あんまりはいってられなくて、ざんねん。
でもきょうは、せっかくのおやすみだから――
いつもより、なが~く、はいってたいな……♡
――そうだ!
おゆを、ちょっと、ぬるくしたら――
もっと、はいっていられませんか?
ぬるいおふろに、いっしょにはいって――
あつくなったら、いっかい、でて。
そのあと、また――
いっしょにはいるの♡
わぁ~い!
うふふ……♡
これなら、ずっと、おふろにはいってられますね♡
けど、おふろばっかりだと――
お父さま、あきちゃうかな……?
華弥はおふろが、すっごく、すっごく、すきだけど――
お父さまは、華弥とのおふろ、そんなにたのしい?
華弥は――
お父さまも、いっしょにたのしいことじゃないと――
イヤです。
だって――
お父さまに、わるいもの……。
でも、もし――
もしね?
お父さまも、おふろすきなら――
いーっぱい、いっしょにはいりたいです♡
おさんぽしたら、あせをかくから――
しっかり、きれいきれい、してください~♡
それに、もう華弥だって――
お父さまを、きれいにして、あげられますよ♡
タオルと、おててで、ご~しごし♪
お父さまは、おおきいから――
華弥のおててじゃ、あらうの、すっごくじかんが、かかりそう♡
これはやっぱり――
いちにち、かかっちゃいますねぇ……♡
もう――
おふろで、くらしませんか?
おふろでねて、おふろでたべて――
ず~っと、あらいっこするの♡
おようふくだって、いらないし――
らくちんで、きっと、たのしいですよ♡
華弥がもっと、おおきくなって――
ねえさまたちみたいに、おへやをもらえることになったら。
おふろのおへやに、したいです♪
そしたら、まいにち――
お父さまを、しょうたいしますね♡
でも、じつは――
このまえ、すごくこわいおはなしを、きいたんです……。
おとなになったら――
お父さまとおふろに、はいれなくなるんですって!
華弥のほうから――
「いっしょにはいるの、イヤ!」
――って、いうように、なるそうです……!
それって、ほんとうですか……?
華弥はそんなの、ぜったいに、イヤです……。
お父さまとおふろに、はいれないなら――
いっしょう、おとなになんか、なりたくない……。
もし、そうなったら――
なにをたのしみに、いきていったら、いいんでしょう……。
お父さま――
華弥と、やくそくしてください!
華弥がおとなになっても、ぜったいに、ぜったいに――
ずっといっしょに、おふろに、はいってくれるって!
ゆ~びき~りげ~んまん♪
う~そつ~いたら、な~いちゃうから、ダ~メよ?
ゆ~びきった!
ふふ♡
これで――
あんしんですね♪
やくそく――
ぜったい、まもってくださいよ?
おとなの華弥が、「イヤ!」っていっても――
いっしょに、おふろに、はいるんですよ?
でも、そしたら――
「おとなになっても、ひとりでおふろにはいれない、わるいこだ」
――って、おもわれるかな……。
ううん――
華弥、わるいこでいいから――
やっぱり、おふろだけは、ずっといっしょがいいです……♡




