表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
287/943

9月17日(土) 六女・華弥 「おふろのやくそく」

 きょうから、みっか、おやすみのひだから――

 やりたいこと、なんでもできますね♡


 華弥がいちばん、やりたいことは――

 おふろに、はいることです♡

 もちろん、お父さまといっしょに、ですよ♡


 華弥ね、ほんとうは――

 いちにちじゅう、ずーっと、お父さまと、おふろにはいってたいの……♡


 けど、おふろは、あつくって、すぐにのぼせちゃうから――

 あんまりはいってられなくて、ざんねん。




 でもきょうは、せっかくのおやすみだから――

 いつもより、なが~く、はいってたいな……♡


 ――そうだ!

 おゆを、ちょっと、ぬるくしたら――

 もっと、はいっていられませんか?


 ぬるいおふろに、いっしょにはいって――

 あつくなったら、いっかい、でて。


 そのあと、また――

 いっしょにはいるの♡


 わぁ~い!

 うふふ……♡

 これなら、ずっと、おふろにはいってられますね♡




 けど、おふろばっかりだと――

 お父さま、あきちゃうかな……?


 華弥はおふろが、すっごく、すっごく、すきだけど――

 お父さまは、華弥とのおふろ、そんなにたのしい?


 華弥は――

 お父さまも、いっしょにたのしいことじゃないと――

 イヤです。


 だって――

 お父さまに、わるいもの……。




 でも、もし――

 もしね?


 お父さまも、おふろすきなら――

 いーっぱい、いっしょにはいりたいです♡


 おさんぽしたら、あせをかくから――

 しっかり、きれいきれい、してください~♡




 それに、もう華弥だって――

 お父さまを、きれいにして、あげられますよ♡

 タオルと、おててで、ご~しごし♪


 お父さまは、おおきいから――

 華弥のおててじゃ、あらうの、すっごくじかんが、かかりそう♡


 これはやっぱり――

 いちにち、かかっちゃいますねぇ……♡




 もう――

 おふろで、くらしませんか?


 おふろでねて、おふろでたべて――

 ず~っと、あらいっこするの♡


 おようふくだって、いらないし――

 らくちんで、きっと、たのしいですよ♡


 華弥がもっと、おおきくなって――

 ねえさまたちみたいに、おへやをもらえることになったら。

 おふろのおへやに、したいです♪


 そしたら、まいにち――

 お父さまを、しょうたいしますね♡




 でも、じつは――

 このまえ、すごくこわいおはなしを、きいたんです……。


 おとなになったら――

 お父さまとおふろに、はいれなくなるんですって!


 華弥のほうから――

「いっしょにはいるの、イヤ!」

 ――って、いうように、なるそうです……!




 それって、ほんとうですか……?

 華弥はそんなの、ぜったいに、イヤです……。


 お父さまとおふろに、はいれないなら――

 いっしょう、おとなになんか、なりたくない……。


 もし、そうなったら――

 なにをたのしみに、いきていったら、いいんでしょう……。




 お父さま――

 華弥と、やくそくしてください!


 華弥がおとなになっても、ぜったいに、ぜったいに――

 ずっといっしょに、おふろに、はいってくれるって!


 ゆ~びき~りげ~んまん♪

 う~そつ~いたら、な~いちゃうから、ダ~メよ?

 ゆ~びきった!




 ふふ♡

 これで――

 あんしんですね♪


 やくそく――

 ぜったい、まもってくださいよ?


 おとなの華弥が、「イヤ!」っていっても――

 いっしょに、おふろに、はいるんですよ?


 でも、そしたら――

「おとなになっても、ひとりでおふろにはいれない、わるいこだ」

 ――って、おもわれるかな……。


 ううん――

 華弥、わるいこでいいから――

 やっぱり、おふろだけは、ずっといっしょがいいです……♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ