9月15日(木) 三女・凛 「買っちゃダメ!」
昨日の巴の日記を見たけれど――
まさか、本気にしてないわよね!?
あんたが、私たちの――
し――
下着を――
買ってくるなんて――
そんなの、ゼッタイに、ダメなんだからねっ!
いくら家族でも――
そういうことをするのは、何があっても、ゼッタイに、ダメなの!
はずかしいとか――
そういう問題だけじゃなくって。
人としてのルールっていうか――
本当に、本当に、大事なことなのよ?
わかってる?
だって、あんたがソレを買うってことは――
私が、どんなのを付けるのか、知られるってことでしょう……?
私は別に――
せんたくのときに、あんたのといっしょに、あらわれたって――
気には、しないけれど。
あんたにソレを、見られたり、さわられたりするのは――
あり得ないわ。
だいたい、姉さんたちも、妹たちも、みんな――
ふだんから、服そうについて、無ぼうびすぎるのよ!
あんたは家族だけれど、男でもあるんだって――
わかってなさすぎだわ!
まだ、ちゃんとしているのは――
理沙姉さんくらいかしら。
たとえば、翔子姉さんは、おなかを出したまま、横になっているときがあるし――
家の中でも動き回るせいで、よく服がめくれているのよ!
あまりスカートをはかないのは、いいのだけれど……。
美貴ももっと、つつしみを持つべきだわ!
いつも、あんな短いスカートで、ぴょんぴょんはねて……!
「アイドルになりた~い♡」なんて言っているくせに、イシキが足りないわ!
巴も、頭がいいのに、服そうには、だらしがないし――
何だってあんな、よけいなことを言うのかしら……!
じょう談のつもりかもしれないけれど――
万が一にも本気にされたら、どうするのよ!
ああ~!
ウチって、どうしてこうなの……!
何だか、私のほうが、おかしいみたいじゃない……。
とにかく――
私たちの、そういうのを――
買うとか――
見るとか――
そういうことは、ゼッタイに、しないこと!
買ってきてもいいとしたら――
愛や優結のものくらいね。
華弥のは――
ダメよ?
あの子はそろそろ、はじらいを覚えていったほうが、いいころだわ♪
とてもすなおで、いい子だから、だまされやすそうだし――
私がしっかりと、守っていってあげたいと思うわ♡
わかったなら――
ゼッタイに、ヘンなことはしないでね?
あんたがヘンタイじゃないってことを、しょう明するには――
何もしないで、おとなしくし続けるしかないの♪
それでも、どうしても、何かをしてしまったときは――
そうね。
反省のしるしに、一日中、ドゲザして――
一年くらいは、料理も、そうじも、ゴミ出しも、全部やって――
毎日、アイスを買ってくるくらいしないと――
ゆるさないわよ……。




