6月19日(日) 【6】 次女・翔子 「真のアイボー」
今日は『父の日』だから――
みんな、とーちゃんのことを、書いてるみたいだね。
て、ことは――
ボクもこの波に、乗らないとー♪
とーちゃん、とーちゃんかー。
ボクにとっての、とーちゃんって――
何だろ……?
前から、ずーっと言ってるように、とーちゃんのことは――
一番のアイボーだって、思ってるよ。
でも、もしかしたら、それだけじゃなくて――
ボクの分身、なのかも♪
あんまり身近すぎて――
もう、ボクのカラダの一部みたいな気がするんだっ♪
――あれ?
ボクが生まれたゲンインは、とーちゃんだから――
ボクのほうが、とーちゃんの一部ってことに、なるのかな?
そう考えたら――
ボクたち、とーちゃんの子どもは、みーんな――
とーちゃんの一部だね!
そりゃあ、アイショーがよくって、当たり前かっ♪
ん?
でも、それなら――
かーちゃんの一部ってことにも、なるよね……?
なるほど――
家族って、そーゆーこと――
なのかぁ……!
でもでも、やっぱり、それだけでもなくて――
とーちゃんとボクは――
もっと色んなことのある、カンケイだって思うんだっ!
映画やマンガの、父と子のカンケイは――
ともに戦う仲間同士だったり――
信念をかけて、ぶつかり合う、宿敵同士だったり――
いつかこえるべき、カベだったり――
自分の命より大切な、守るべきモノだったり――
色々あるもん!
いつも必ず、いっしょなワケじゃなくて――
別々の道を行くことだって、あるケド。
だれよりもアツく深いキズナで結ばれた――
運命の相手なんだよっ!
あれれ?
結局ボクも、みんなと同じようなこと、言ってる……?
ボクが言いたいのは――
ただ親子ってだけじゃなくて――
タマシイを感じ合ってることが、大事だってことさっ!
つまり、とーちゃんとボクは――
血とタマシイのキズナでつながった――
真のアイボーで、分身ってことだよ♡
とにかく、ボクにとっても、とーちゃんは――
他のだれとも違う、トクベツなんだ♪
かーちゃんや、理沙姉や、妹たち――
家族のだれとも違うし――
友だちとも違う。
学校の男子とも、女子とも――
先生とだって違う。
いっしょにいて、楽しいのもあるケド――
それだけじゃなくて、なんかトクベツ。
クラスの女子たちは――
「“好き”には種類がある」って言うんだ。
家族の好き、友だちの好き――
コイビトの好き。
とーちゃんの“好き”は――
どの“好き”なんだろう……?
アイボーの好き――
とかで、いいのかな?
よく、わかんないや。
何だかわかんないケド――
色々ある中で、一番の“好き”――
って感じだよ!
美貴や巴たちが、よく言ってる、「ケッコンしたい」ってやつ――
かどうかは、わかんないケド。
――ま、それでいいや!
ボクがとーちゃんに、一番感謝してるコトっていえば――
やっぱり、いっしょに遊んでくれたり――
ゲームやボールを買ってくれること、かな♡
この前だって――
プラモの、難しいとこを作るの、手伝ってくれたしねっ♪
だから、ボクが選んだ、アルバムの写真は――
とーちゃんが、ボクらと遊んでるとこばっかり♡
いっしょにサッカーしてるとこ、ゲームしてるとこ、泳いでるとこ――
お人形遊びや、赤ちゃんごっこをしてるとこ♡
こうして見ると――
みんな、遊んでばっかりだねっ♪
ボクは、いいコトだと思うよ~♪
やっぱり、遊んでるときと、ねてるときと、食べてるときが――
一番幸せだもん♡
もちろん――
大好きな人と、いっしょにね♡
そして、そんな幸せのモトになる食事は――
理沙姉中心に、ただいま、エイイ調理中~♪
ボクの仕事は――
味見だよっ♪
実はもう、けっこー食べてて――
いー感じに、気持ちよくなってきたんだぁ……♪
よかったら――
とーちゃんもいっしょに――
ねる……?




