表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
255/943

6月19日(日) 【6】 次女・翔子 「真のアイボー」

 今日は『父の日』だから――

 みんな、とーちゃんのことを、書いてるみたいだね。


 て、ことは――

 ボクもこの波に、乗らないとー♪


 とーちゃん、とーちゃんかー。

 ボクにとっての、とーちゃんって――

 何だろ……?


 前から、ずーっと言ってるように、とーちゃんのことは――

 一番のアイボーだって、思ってるよ。


 でも、もしかしたら、それだけじゃなくて――

 ボクの分身、なのかも♪


 あんまり身近すぎて――

 もう、ボクのカラダの一部みたいな気がするんだっ♪


 ――あれ?

 ボクが生まれたゲンインは、とーちゃんだから――

 ボクのほうが、とーちゃんの一部ってことに、なるのかな?


 そう考えたら――

 ボクたち、とーちゃんの子どもは、みーんな――

 とーちゃんの一部だね!

 そりゃあ、アイショーがよくって、当たり前かっ♪


 ん?

 でも、それなら――

 かーちゃんの一部ってことにも、なるよね……?


 なるほど――

 家族って、そーゆーこと――

 なのかぁ……!




 でもでも、やっぱり、それだけでもなくて――

 とーちゃんとボクは――

 もっと色んなことのある、カンケイだって思うんだっ!


 映画やマンガの、父と子のカンケイは――

 ともに戦う仲間同士だったり――

 信念をかけて、ぶつかり合う、宿敵(ライバル)同士だったり――

 いつかこえるべき、カベだったり――

 自分の命より大切な、守るべきモノだったり――

 色々あるもん!


 いつも必ず、いっしょなワケじゃなくて――

 別々の道を行くことだって、あるケド。


 だれよりもアツく深いキズナで結ばれた――

 運命の相手なんだよっ!


 あれれ?

 結局ボクも、みんなと同じようなこと、言ってる……?


 ボクが言いたいのは――

 ただ親子ってだけじゃなくて――

 タマシイを感じ合ってることが、大事だってことさっ!


 つまり、とーちゃんとボクは――

 血とタマシイのキズナでつながった――

 真のアイボーで、分身ってことだよ♡




 とにかく、ボクにとっても、とーちゃんは――

 他のだれとも違う、トクベツなんだ♪


 かーちゃんや、理沙姉や、妹たち――

 家族のだれとも違うし――

 友だちとも違う。


 学校の男子とも、女子とも――

 先生とだって違う。


 いっしょにいて、楽しいのもあるケド――

 それだけじゃなくて、なんかトクベツ。




 クラスの女子たちは――

 「“好き”には種類がある」って言うんだ。


 家族の好き、友だちの好き――

 コイビトの好き。


 とーちゃんの“好き”は――

 どの“好き”なんだろう……?


 アイボーの好き――

 とかで、いいのかな?

 よく、わかんないや。


 何だかわかんないケド――

 色々ある中で、一番の“好き”――

 って感じだよ!


 美貴や巴たちが、よく言ってる、「ケッコンしたい」ってやつ――

 かどうかは、わかんないケド。


 ――ま、それでいいや!




 ボクがとーちゃんに、一番感謝してるコトっていえば――

 やっぱり、いっしょに遊んでくれたり――

 ゲームやボールを買ってくれること、かな♡


 この前だって――

 プラモの、難しいとこを作るの、手伝ってくれたしねっ♪


 だから、ボクが選んだ、アルバムの写真は――

 とーちゃんが、ボクらと遊んでるとこばっかり♡


 いっしょにサッカーしてるとこ、ゲームしてるとこ、泳いでるとこ――

 お人形遊びや、赤ちゃんごっこをしてるとこ♡


 こうして見ると――

 みんな、遊んでばっかりだねっ♪

 ボクは、いいコトだと思うよ~♪


 やっぱり、遊んでるときと、ねてるときと、食べてるときが――

 一番幸せだもん♡


 もちろん――

 大好きな人と、いっしょにね♡




 そして、そんな幸せのモトになる食事は――

 理沙姉中心に、ただいま、エイイ調理中~♪


 ボクの仕事は――

 味見だよっ♪


 実はもう、けっこー食べてて――

 いー感じに、気持ちよくなってきたんだぁ……♪


 よかったら――

 とーちゃんもいっしょに――

 ねる……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ