5月1日(日) 六女・華弥 「しあわせな、おはなし♪」
お父さま~♪
ごほんをよんで~♡
おうちにある、えほん――
もう、なんかいも、よんでるけど――
どんなによんでも、おもしろいの♡
華弥がとくに、すきなのは――
おひめさまが、でてくるえほん!
いつもはね――
理沙ねえさまが、よんでくれるの。
愛と優結と、いっしょにきいてるんですよ♪
理沙ねえさまって、すっごいの!
ごほんをよむの――
すっごく、おじょうず!
おんなじえほん、なんかいもよんでて、あきちゃったら――
理沙ねえさまは、おはなしを――
すこ~し、かえちゃうんですよ♪
みんなの、いっちばんの、おきにいりは――
おはなしのなかの、おうじさまを――
お父さまに、かえちゃう、あれんじ♡
お父さまは、オオカミから――
あかずきんを、たすけました♡
お父さまは、ひつぎのなかの、しらゆきひめに――
キスをしました♡
シンデレラは、お父さまとけっこんして――
いつまでも、しあわせに、くらしました♡
はわわぁ……。
もう、ほんとうに、すてきです……♡
理沙ねえさまって、てんさい♡
だって――
おうじさまより、お父さまのほうが――
ずっと、ずぅ~っと、かっこいいですもの……♡
ほかにもね――
理沙ねえさまは、ごほんにかいてない、おはなしを――
たくさん、してくれるんですよ♪
あかずきんの、オオカミさんも――
しらゆきひめの、おかあさんも――
シンデレラの、おねえさんたちも――
ももたろうの、オニさんだって――
ほんとうは、みんな、いいひとなんです。
だからね、いっしょに、いっぱい、がんばれば――
み~んな、しあわせに、なれるんですよ♪
にんぎょひめは、あわになって、きえないし――
うらしまさんだって、おじいさんに、ならないの♪
理沙ねえさまが、おはなしを、かえてくれるのは――
まえに華弥が、なんども、なんども――
ないちゃったから。
華弥は、おはなしをきくと、かなしくなって――
すぐにないちゃうの……。
だって――
みんな、かわいそうだもの……。
あわになっちゃう、にんぎょひめも――
たいじされちゃう、オニさんたちも――
おやゆびひめに、ふられちゃう、ヒキガエルさんや、モグラさんも――
みんな、みんな、かわいそう……。
ようちえんでも、おはなしきいてて、ないちゃったことがあるの。
みんなは、ないてないのに……。
華弥は、なきむしで、ダメな子だって、おもってたら――
理沙ねえさまが、いってくれたの。
「だいじょうぶよ。かなしいなら、かなしくない、おはなしに、したらいいのよ。みんなが、しあわせな、おはなしにだって、できるのよ」
――って。
それから華弥が、「そんなの、ウソのおはなしに、ならない?」っていったら――
おしえてれたんです。
「おはなしに、ウソなんてないの。おはなしは、どんなにだって、かえられるのよ。華弥ちゃんが、しんじたら、それはぜんぶ、ほんとうよ」
――って!
華弥ね――
理沙ねえさま、ほんとうに、すっごい!
――って、おもっちゃった♡
おはなしって――
いろいろかえたり、つづきをつくっても、いいんですね!
それをしってから――
おはなしが、だいすきになりました♡
あとから、理沙ねえさまに、「かんどうです!」って、つたえたら――
「わたしもね、むかし、おしえてもらったの」って、いったの。
理沙ねえさまに、おはなしのこと、おしえたのって――
お父さま、なんですってね!
理沙ねえさまも、むかし――
かなしいおはなしを、よんだあと、よくないてて――
そのとき、お父さまに、おしえてもらったって、いってましたよ♡
だから理沙ねえさまは――
あんなにじょうずに、おはなしを、つくれるんですね♪
やっぱり、お父さまは――
華弥たち、みんなの――
おうじさまです♡




