表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異能  作者: 蒼空メレブ
1/1

異能~謎の男~

これが初めての投稿です。

完全オリジナル(?)な為正直少し恥ずかしいw

書いたのも初めてですし、感想や指摘などをくださると大変助かります。

『異能』

丹羽阿蘇武、鍵浪高校2年1組、出席番号30番の茶髪男子生徒

俺が知るところの可愛い系男子。

クラスでの全体評価はあれとしても、外見だけでの評判なら、決して悪いほうではない

むしろ、高評価である丹羽だが。この丹羽という生徒を、好意的に見る者は俺の知るかぎりでは誰一人いない。でも、まぁ、それは別にたいした問題ではないのだと思う。いくら外見がよかったところで、他のものが全て劣っていれば、悪ければ、嫌われもする。だから実際、あいつは好意的に見られないのだ。俺はあいつと話したことがないから、嫌われている理由が、本当に性格のせいなのかどうかはわからないのだが、ていうか、俺も俺で、丹羽と同じように人気がないので、はっきりとした理由を人に聞くということができないのだけれど・・・、ん?いや、俺が言いたいのはこういうことではなかったか、ある意味、これも問題のうちに入るのだが、今話したいのは他の事だった。もしかしてもしかすると、俺が問題と思っているだけで、他の奴らは気にしていないのかもしれないけれど、丹羽阿蘇武には友達と言える人物が一人もいないような気がする。いつも気さくで、人当たりが良くて、良く笑って、そんなイメージがあると言うのに、何故そんな風に見えてしまうのかは、もちろん知るわけがないが、知るわけがないからこそ気になる。俺はそのことに関しては、一年のころから気にかけていたけれど、一緒のクラスになってみて、ますます疑問が増えた。あいつにはいったい何故、友達がいないのだろう。


朝、教室に行ってみると、いつものように丹羽が自分の席で本を読んでいた、俺もかなり登校は早いほうなんだが、丹羽はいつも俺より先に来ている。

教室を見わたしてみても、丹羽以外誰もいなかった、つまり、俺と丹羽、教室には俺ら二人しかいないわけで、というか、俺らの登校時間の早さは学校全体で見ても、先生を入れなければ結構だしな、他に生徒がいるわけがない。

「・・・・・・」

そういえば、丹羽はなんでこんなに早く登校しているんだろうか?俺はただ単に、『登校中にクラスの人と、できれば、学校関係者にあいたくない』という理由で、この時間に登校してきているんだが、あいつはどうなんだろう?同じ理由か?たしかに俺と同じで友達はいなそうだが、どちらかと言うと話しかければそれ相応に、気さくに明るく対応してくれ

るし。

そんな事を想いながら丹羽を見つめていても、丹羽は全く俺に気がつかない、本を読むこ

とに、集中しているようだ。

「ねえ、君」

・・・、あ、そうでもなかった。

「ねえ、きー・・・ん?あ、菊ちゃん」

「なに?」

「菊ちゃんで、いいよね?」

「ん、まぁ。そうだけど。」

「なんでそんなところで勉強してんの?」

「特に、理由はないけど」

「そうなんだ、」

「あぁ。お前は?」

「僕もなんとなく、かな」

「そうなのか」

「うん」

「・・・・」

「・・・・」

しまった。いつもの癖でそっけ

なくなってしまった、まさか、丹羽が話しかけてくるとは。

バンッ

「え?」

その時、黒髪の男子生徒が教室に入ってきた、いや、それはいいんだ、そんなことはどうでもいい、そんなことより。

何でこいつ、両手にナイフもってんだよ。

今にも襲いかりそうな、その生徒の厳しい、憎しみの剣幕は、丹羽に向いている、だが、そんなことは気にしていないのか、丹羽はその男子生徒に話しかけた。

「あれ?あれれ?瑠威ちゃんじゃない、どしたの?ここは1年の教室だぜ?」

「・・・ちっ、貴様、あいつにあんなことをしておいて、よくもまぁ」

「あんなこと?あんなことと言うと、僕が美紀ちゃんにケガをさせてしまった事かな?も

しそうなら、僕はしっかり、礼儀正しく謝ったと思うけど」

「貴様があいつに謝ったからなんだって言うんだ、本当は悪いだなんて一ミリも思ってもいないだろう」

「ちょっと、瑠威ちゃん、それはいくらなんでも失礼だよ。僕だって人間だ、女の子にケ

ガをさせてしまって、悪く思わないわけがないだろう、僕がそんな奴に見えるかい?」

「見えるね」

「はっ。だろうね。」

君にはそう見えるかもしれないね、とそう言ってにっこりと笑って見せた。

「で、僕になにか用があるみたいだけれど、何?」

「貴様を殺しに来た」

「え」

「へ?」

「・・・・あ」

やばい、あまりの驚きに声をあげてしまった、なんだよ殺すとか、何考えてんだよ、

とりあえず無視だ、それが一番いい。

俺は視界を窓の外に移し、瑠威と丹羽を視界から外した、が、それには意味がなかったら

しく、瑠威が「何なんだ、あいつは」と舌打ち交じりに言ったのが聞こえた。

「ん?大丈夫だよ、あの子はここのクラスの子だし、『殺す』なんて言葉を使ったら、誰だ

って驚くさ」

「かっ、まあいい、とにかく俺は貴様を殺しに来たんだ、苦しんで死ね」

そう言った瞬間、瑠威は丹羽の頭めがけてナイフを飛ばした、みごとナイフは、丹羽の額に命中、当然のごとく、丹羽の額からは血が流れでた、だが、有り得ない事に、丹羽は反撃として机の上に置かれていた本を瑠威に投げつけた、かなりの分厚さだったその本は、またもや見事、瑠威の腹にあたり、瑠威は腹を押さえる、そのすきに、丹羽は俺の方へと体を走らせた、頭にナイフが刺さったまま。

・・・・・・いや、それが出来るなら、頭のナイフも抜けるんじゃないのか?

「おいおい、何だよ、痛いじゃないか、」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ