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リア充爆発しろ…だってさ。

作者: 潮路

私には堪忍ならないことがひとつだけある。

それは「幸せな人が「自分は不幸」だとアピールする」ことだ

 本当に嫌いだよ、あの言葉。


 何が嫌いかって「その言葉を吐いた人がリア充になる」ってパターンね。

 で、そいつは「リア充じゃねーし、全然まだこれからだし」とか笑ってごまかすの。

 で、その顔がとっても幸せそうでさ。その幸せが爆発すればいいのにって何度思ったか。


 どうせ、さ。君だってそうなんだろう?

 現実に僻んでいるフリをしながら、ちゃっかり成功のチケットを持ってたりするんだろう?


 それで言い寄ってくるんだ。「自分は仲間ですよ、不憫な人ですよ」って。


 同志なんて、大概そんなものだ。で、いつも置いていかれるのは私。

 

 最初の内は、本当に良かったね。

 恋人・カップル・美男美女。流行人から役者まで。僻みの対象なんて幾らでもあった。


 圧倒的な量で襲い来る敵に、数少ない少数精鋭が反逆を起こすみたいでさ。滅茶苦茶カッコよくなかった?


 でさ、「私達は普通の生き方ではもはや足りない」なんて言って。無理に個性を出そうとして。

 必死に自分達の居場所を作ろうとしていた。


 孤独なんかじゃない。自分には仲間がいる。助け合えるってずっと思っていた。


 ほら、ツイッターなんかでさ、「ぼっちネタ」みたいのを書くとさ、いっつもその子から返信が貰えたりとかして。肩を組んで、二人三脚で前に進んでいるような感じ。


 まあ、置いてかれた後は、無視されるんだけどね。

 あいつは新しいパートナーと紐を結び直して二人三脚で階段を上っていく。

 私も追いかけようとするけども、片足だけじゃ登れないわな。


・・ 


 仕方ない、こうなったら孤軍奮闘だ。あいつはもう敵だぞー、がんばれーファイトー。


 てなわけで、翌日私はあいつに、いつもの口癖を言ってやったのさ。


「裏切り者」


 あれ?おかしいなー。あの言葉だよ、いつも気軽に使っているあの言葉。


「まあ、お前じゃ長く持たないだろうけど。せいぜい頑張ってみろや」


 あはは、こいつは愛情の裏返し…なんてね。

 そんな私に彼は言う。


「負け惜しみはそれだけか?」


・・・

 あーあ、仲間がいなくなっちゃった。これでまた一人ぼっち。


 まあ、勝者になるのは私なんだけどね。今、勝てなくとも、最後に勝利するのは私だ。

 むしろ好都合だよ、好都合。一人で成功すれば取り分も独占できるしさ。


 私とは反対に、あいつは堕落する。そしていずれ、私に許しを請うのだ。 

 そうしたら満面の笑みでこう言ってやる。「乞食にくれてやるモノはない」と。


 そうだ、最初から仲間なんていない。そうだ、ギブアンドテイクのこの世の中。利害が一致しているからこそ関係を結んでいるだけだ。


 私はずっと一人のまんまだったのだ。これが普通の状態。だからこの胸に広がる悲しみも嘘だ。

 だから、あいつとの関係も最初からなかった。同志なんてそんなものだ。

 

 そうだ、そうだ。きっとそうだ。だからこの頬をつたう涙も、やっぱり嘘なのだ。



 お幸せに…。

 

    

カッとなって書いた。後悔はしていない。

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