第三六話 日常 動き出す日常
今晩は。
投稿です!
駅構内に灯りが戻った。
すると同時に駅員さんが走り回り始める!
灯りが満ちると、それはもう日常である。
さっきまでの闇の中が嘘のようだ。
「ち、ちょっと川崎緑!いつまで私の手、握っているのよっ!」
「ん?握っているのはお前だろ?光?」
「はぁ?早く放しなさいよっ!」
「俺は放してるぞ?」
「え?」
光の手は震え、固まっているように見えた。
「あれ?」
あれ、じゃないだろ?光。
「山羽くん、ありがとう」
そう言って手を放す鈴木さん。
ん?本多さん?
「手、手が固まっ……」
「おっでよかったら、ずっと握っときなっせ」
「あはははっ、ちょっと怖かったから……もう少し握っていていい?」
「よかよ」
オトネは安定感がある。
同い年には見えん!いつもだったら、こいつ、俺の後に隠れるのに!
余ったっ手が、チョイチョイ、と俺を呼ぶ。
ん?
(なんだよオトネ?)
(おっはもう、今日、死んでもよか……)
(は?)
(鈴木さんと本多さんと手ば握ったとよ……本多さんはまだ放さん、修学旅行、神旅行たい!)
「山羽くん……なんか落ち着いたみたい……ありがとう……」
そう言って本多さんは手を放し、オトネの腕を抱きしめた!?
「!!!!!!」←オトネ。
「!?!?!?!?!?!?!?」←俺。
さっと腕を放し、光の所へ向って駆け出す。
……ちょっと、ポンダ!あんた何やってんのよ!?……
……いいじゃん!……だって……山羽くん、お父さんみたいだし……
……はぁ!?……
後で光から聞いたけど、本多さん、小さい頃お父さんを病気で亡くしているようなのだ。
オトネは亡くなったお父さんに似ているそうだ。
……おいおい、オトネは2~2.5次元専門なんだが?
光が言うには、本多さんのお父さんは原型師だったそうだ。
原型師?
なんだそりゃ?
次回 第三七話 日常 安否確認 です。
毎日ご愛読ありがとうございます。




