第三〇話 日常 みんな大好き粉モノ
今晩は。
投稿です。
「美味しかった」
光は大満足のようである。
いや、全員満足だろ。
楽しい時間はすぐに過ぎる。
広宮島の居酒屋はサイコーだった。
学割とかいって、半額にしてくれるし。
いいの?商売でしょうに!次はちゃんと払いますからね!
松田さんは寮生活で、どうやら広宮島が恋しかったらしい。
うん、途中下車してよかった。
ポコン。
なんだ?また何かお願いか?
『次は大大阪のお好み焼きが食いたい』
誰だこいつっ!
却下だ!却下っ!
今日中に到着しないぞ!
……じゅる……
あ、また隣の席から変な音が。
ぎぎぎっ、と首を動かすと、そこには伏し目がちの白鳥さんが。
「……粉モノ好きなの?」
一応聞いてみる。
「……はい」
「モダン焼きとか?」
「!!!!」
「たこ焼きとか?」
「だ、大好きです!」
大好きです(粉モノ、俺のことではない、分かっているよ!)。
……うああっ!タブの録音、オンにしとけばよかったあああっ!
俺は、この大好きに負けてしまった。
ポチポチと。
『大大阪、帰りでいいか?』
『『『『『『『『『はい』』』』』』』』』
こいつら、息ぴったりじゃねーかっ!
後ろの席から声が聞こえてきた。
……な、トリを班長にしてよかっただろ?……
……そうね!……
……後で教育AIから怒られないかしら?……
……おいおい、俺達は今を生きているんだぜ……
……そうそう、未来も大事だけど、今が大事よ!……
……怒られる?それはなか……
……え?何でだよ、オトネ?……
……臨機応変、トリは皆をまとめて楽しませている……
ポコン。
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次回 第三一話 非日常 甲辺 です。
非日常がゆっくりと日常を壊し始めます。
毎回ご愛読ありがとうございます。




