第二四話 日常 なぜか俺が班長
今晩は。
投稿です。
オトネはそう言って……すすすっ、と動いて俺の後に隠れた。
……おいおい。
そして何故かオトネを見ずに、俺を見る白鳥さん。
「と、言うことらしい、喧嘩しても仲良く行こうぜ?オトネ班長の言葉だ」
取敢えず俺はそれらしいことを言って、班長役をオトネに押しつけた。
オトネの一言は鋭い。
みんな知っていることだ。
「改札通ろう!みんなチケットとかカード、忘れていないよな?」
俺はタブレットをリュックに押し込み、皆を促す。
冗談で班長と言ったが、オトネがひっくり返した。
「……俺は補佐向きたい、班長はトリがよか、こいつはよく皆ば見とる……」
え゛?
「旅慣れしとるし、時刻表も全部覚えている……はず」
……なんで知っているんだよ、俺の鉄道好きのメカ好きを!
そう、俺は機械好き。
電車に汽車、車にモーターバイク、自転車、飛行機、乗り物機械好きなのだ!
(戦車、戦闘機も含む)
「だとよ、よろしくなトリ班長」
緑がニヤけて俺の肩を叩いた。
「あ、異議無し」
本多さんが即答する。
こんな時は息ぴったりなんだよな、川崎と本多はっ!
俺の意思は?
「じゃ、ハイこれ!」
そう言って鈴木さんは俺に旗を渡した。
「なんこれ?」
それは学校の校章を元に、デザインされた旗。
「ツアー用の手旗よ」
「え?刺繍してるの!?」
俺は驚いた。
「鈴木さん、器用だよなぁ」
「そりゃね、家庭科の鈴木、技術の鈴木だからねぇ」
ここまでするか?
まぁ修学旅行だし。
班長かぁ……イヤだなぁ……でも、断るのは野暮天だな。
俺は旗を掲げ、号令をかけた!
「国立肥後六花高校の皆さん、全員お揃いですね?」
……おお……
……トリのヤツ、ハマリ役か?……
「出発します!全員、我に続け!」
俺達は改札口を目指した。
この時はまだなにも知らないし、今日と同じ明日が来ると思っていた。
この旗は世界が破滅した後、エルフの旗と言われるようになる。
そう、俺達の旗だ。
次回 第二五話 日常 甲辺で乗り換え です。
神戸ではありません、甲辺です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




