第一九話 日常 バスの中で
今晩は。
投稿です。
そして俺は現実に引き戻される。
混乱している俺は、どちらが現実なのか分からなくなって目覚めた。
最初に見たのは、心配そうに俺の顔を覗き込む白鳥さん。
「また逢ったね、白鳥さん」
なんで俺がそう言ったのか分からない。
「え?あ?な、なに?鳥庭くん?」
どれぐらい眠っていたのだろう?
いや、倒れていたのだろう?腕時計を覗き込むと、殆ど進んでいない。
え?バスに乗って5分も経過していない!?
あ、記憶が!?
起きてすぐは覚えていたのに!
サムライ?夜空に浮かぶ文字?ダメだ、思い出せない!
「あれ?」
俺、椅子に座っている!?
「だ、大丈夫ですか?」
「ああ、ごめん、ちょっとフラついた」
ホッとする白鳥さん。
明らかに安堵している、悪いことしたなぁ。
うう、初日からこれ?体調管理は万全のはずだったんだが。
「いえ、私もちょっと……」
え?
もしかして、見た?聞いた!?なんか顔色赤い?
あ!目を逸らした?
俺は勇気を振り絞り、一つの言葉を呟いた。
「……白鳥さん、球磨本へ帰ろう?」
「!!!!!!!!!!!」
その目は見開かれ、赤い顔は一瞬で青ざめた。
「白鳥さん、もしかして……」
ここでバスが停車し、乗客が乗り込んできた。
乗り込んできた乗客は……あ、光だ。
「もう、瑞紀ぃ!連絡してよね!約束したじゃん!心配したよ!」
「おはよ、光」
俺は光の剣幕を牽制する。
次回 第二〇話 日常 駅到着 です。
毎回ご愛読ありがとうございます。
ゆっくり進むお話しです。
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