第一話 日常 夕暮れ
毎日投稿を目指しています。
よければ、お付き合い下さい。
夕暮れ、商店街を家路に向っている学生が一人。
それは日常。
小さい頃から、直感が鋭かった。
ピン!と何かが閃くのだ。
俺、15歳、高一。
あ、高校一年生。
名前は鳥庭光一、身長163cm体重は48㎏
みんなは俺のことを、トリと呼んでいる。
悪意あるヤツは、ニワトリとかコッケとか呼ぶ。
夕暮れ、俺は一人歩く。
通り慣れた商店街はオレンジ色でとても綺麗だ。
「おにやん!」
「ん?コタロー?おおサナちゃんも一緒か?」
「いっしょ」
「おにやん!おにやん!」
「なんだい?」
さっ、と俺の指を握るコタローくん。
コタローくんは小学校一年生。
ランドセルが大きく、後ろにひっくり返りそうである。
その横には妹のサナちゃん。
年齢は5歳。来年一年生の自称、俺のお嫁さん。
どうしても俺の嫁になりたいそうだ。
……さて、俺のどこがいいのだろうか?
自慢じゃないけど、俺はごく、ふつーの男子なのだが。
「おにやん、これ!」
そう言って古びた500円玉を見せるコタローくん。
「おにやん、この500円は選ばれし500円!」
「500えんなの!」
お兄ちゃん大好きのサナちゃん。
お兄ちゃんのマネをなんでもするそうだ。今は口マネだ。
「なんで?」
「どこのジロー販売機でも出てきた」
「でてきた!」
「え?」
「こんびにでもダメらった。使えませんって、だからこの500円は選ばれし500円ら!」
「おお、そうなんだ、すげーな」
「きゃう!」
俺の褒め言葉に気をよくする、ちびちゃん達。
「そこでこの500円、おにやんの500円と交換してあげよう!」
「あげよう!」
ああ、そういうことか。
「いいぜ、これでいいか?」
おれはポケットからピカピカの500円玉を探り出す。
「確かあったはず……ほれ!」
「おお、ピカピカ!」
「ぴかぴか!」
嬉しそうな二人。
子供の笑顔は、何だか俺を幸せな気分にさせる。
次回投稿は明日のこの時間付近です。




