第一四話 日常 電話のない家
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要は俺や母さんはいらないが、金は欲しい。
ドロドロした大人世界の始まりだ!
電話はうるさく始終叫び続けるので、この家から出て行ってもらうことにした。
俺は心に、いや魂に誓った、こんな大人にはぜっつつつつつたいにぃ、成らないとぉ!
そして、こんな奴等になんか絶対負けないと!
オヤジの家を売る?
ふざけるなっ!
血の繋がりがある者からは嫌がらせや暴力(もはや犯罪行為だぜ!)を受け、赤の他人の一美さん、緑やオトネ、光の両親は俺を助けてくれた。
恩はイシに刻め、オヤジがいつも言っていた言葉だ。
イシが石なのか意思なのか分からないが、俺は皆に感謝している。
ああ、目の前の白鳥さん、どこまで俺のことを知っているのだろう?
「……あの……鳥庭くん……」
「あ、え?なに?」
「バスが……」
振り向くと、遙か彼方にバスが見えた。
「おわあああっ!?ゆ、油断したっ!白鳥さん、バスカード持っている!?」
「なんです?それ?」
だよね。
「クレジットカードならありますけど」
そう言ってお財布から出てくるキラキラしたカード。
え?なんかキラキラしたカードだな?SSRか?
もしかしてゴールドカードとかいうヤツ!?
「お金は?現金!」
「それは持っています!」
そう言って出てきたのは1万円。
り、両替がっ!
「小銭は」
「え?持っていません、重いし、音が……お財布も膨れます」
コケェー!?陸上部!体育会系!小銭が重いとはこれ如何に!?
落ち着け!落ち着くんだっ!ニワトリ!
そしてバスは目の前に。
次回、第一五話 日常 修学旅行は、デートではありません です。
原稿用紙1枚程の文章で進んでいくお話しです。
よろしければ、気長にお付き合い下さい。
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