第一二話 日常 バス停
投稿です。
バスの到着時間には間に合ったようだ。
時刻表の10分前!
しかしっ!
バスよ、はよ来い!
間が持たない!
走っているときは、よかった。
お互い前を向いてお喋り。
併走しての会話。
俺は感動した。
白鳥さんと二人で会話している!
女子と二人で会話なんて!
オトネではないが、正面向きでは話せないっ!
笑えば笑え、そう、皆の中では話せるが、さすがに二人きりでは言葉に詰まる!
息を切らし、バス停前で沈黙する二人。
荷物も多いし!
白鳥さんは小型?中型?のスーツケース。
俺はリュックのみ。
着替えは最低限だし(一人暮らしだから、洗濯、料理は得意だ!洗濯すれば荷物は減らせる!)
他はタオルとタブ、充電器と筆記用具か?あとは何もいらない。
あ、財布は大事だ!カードだけど。
ここで思う、一体白鳥さんのスーツケースには、何が入っているのだ?
内容は同じと思うが?
女の子だから、お化粧品?ヘアドライヤー?
あ、こんなことは考えても、聞いたりはしないぜ?
ヤロー同士なら、何持ってきてんだよ!荷物邪魔じゃね?
とか言えるけど。
「ごめん、白鳥さん」
「え?」
「いや、走らせてさ」
そう、バスの時間が気になり走り出したのだ!
「?」
「スーツケース大変だったでしょう?」
「え?でも走らないとバスの時間に……それに」
それに?
「陸上部よ、私」
そう言って、にっこりする。
あ、そうでしたね。
合わせてもらったのは俺の方か!?
……ちくしょう!眩しすぎるぜ!
え?このニッコリは俺に向けたニッコリ!?
え?いいの?俺、今幸せなんですけど!?
ああ、俺、単純。
でも、ニッコリって、いいよな。
「あの……鳥庭くん……メール……」
「あ!?」
俺は慌ててタブの連絡ソフトを再び起動させる。
「え?今、見るの?」
はい?
変なこと言うな、白鳥さん。
今見ないなら、いつ見るの!
次回、第一三話 日常 バスの乗り方 です。
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