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◇◇◇


「相手の心を掴むには『胃袋から』」というマチルダのアドバイスにより、リリスは早速料理の練習に取りかかることにした。


ダリウスの好物は、すでにクロードから聞き込み済み。講師を務めるのは、もちろんマチルダだ。この日のためにと、しっかりと療養した甲斐あって、マチルダの体も随分とよくなったようだ。


「では、今日は野菜たっぷりのクリームシチューを作りたいと思います」


マチルダの目の前には調理道具のほかに、ニンジンやじゃがいも、玉ねぎ、キノコなどの食材がずらりと並べられていた。それを見つめるリリスの表情はやや固く、いつもと様子が違うようだった。


「それにしても、ダリウス様の好物がクリームシチューとは意外ですよね」


リリスの隣に立つルーナがメモを片手にそう呟くと、マチルダも「確かに」と頷いた。


「どちらかというと、肉料理とかワイルドな食べ物が好きそうなイメージだったけど。まあ、肉って言われても焼くだけになっちゃうからシチューのほうが作り甲斐はありますけどね……ってリリス様?」


先ほどから難しい顔をして黙っているリリスを不思議に思ったマチルダが首を傾げると、リリスはハッとした表情で「な、なんでもありません!」と顔の前で両手を振りながら、愛想笑いを浮かべる。マチルダもルーナも顔を見合わせて、また首を傾げたか、本人が「なんでもない」と言ったため、ひとまず調理を始めることに。


「じゃあ、まずは野菜を切るところからいきましょうか。リリス様は、包丁は使えますか?」

「え、ええ」

「では、こちらを使ってください」


マチルダはリリスとルーナの前に包丁を置いて、ニンジンやじゃがいもを切るところから始めた。


「私、よく家でじゃがいもの皮むき手伝わされてました〜」

「じゃがいもって、サイズが小さいからむきにくいわよね」


スルスルと皮を剥いていく2人。一方、その隣で真剣な表情で包丁とじゃがいもを見つめていたリリスだったが、いざ!と気合いを入れて手を動かした途端。

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