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◇◇◇


「……ベリック王子は、リリス様が人妻だということを理解なさっていると思うか、ノエ」

「なさってないと思います、クロードさん……」


ベリックを客間へ案内したあと、一緒にお茶にしようと言われたリリスは、応接室で王子の相手をしていた。クロードとノエは、その様子を部屋の片隅から見つめていたのだが、ベリックのリリスに対しての態度は、思わず小声で確認を取りたくなってしまうほどのものだった。


「これは、異国の商人が持ってきたドレスだ。リリスによく似合う色だろうと思って、特別に仕立てさせた」


テーブルの上にはずらりと並ぶドレスや宝飾品の数々。従者たちが大量の荷物を持っていたのは知っていたが、まさかそれらが全てリリスへのプレゼントだったことに、二人は目を丸くした。


「ベリック様、お気持ちは大変嬉しいのですが、こんなにたくさんいただけませんわ」

「いいんだ、気にするな。俺がしたくてしてるだけなんだから」


困り顔で笑うリリスにお構いなしのベリック。


「ほら、これなんかもリリスによく似合うぞ」


部屋の中には、クロードやノエ、そしてベリックの従者たちもいるのだが、リリス以外は目に入っていないようだ。先ほどから、あれもこれもと贈り物を引っ張り出してきてテーブルに並べ、リリスにそれを披露していた。贈り主本人は、至極ご満悦の様子である。


と、そんなとき、ベリックが対面に座っているリリスの横に並んだかと思うと、耳元に口を近づける。


「なんでも、ダリウスは金遣いが荒い男らしいじゃやいか。新しいドレスも買ってもらえていないんじゃないか?」

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