読んで楽しい魔物図鑑 ※随時更新
作中に登場する魔物や怪物の紹介をする魔物図鑑です。その生物の生態や倒し方などの余談を書いたものになります。ゲームや物語に登場する架空の生き物に加え、生き物好きな作者が既存の生物をベースに生み出したものまで幅広く登場する予定です。
※記述の体長について、頭からつま先もしくは尻尾までの長さを大体の値で表記しています。
・鉄棘虫スコルピラー
危険度Bランク
体長:四メートル 体重:三百キロ(見た目の割に軽い) 食性:肉食
主人公と闘技場で戦った昆虫型の魔物、芋虫のような体をトゲの生えた固い外殻で覆い、大きな鋏状の触肢を持つ。動きは巨体に似合わず俊敏だが、普段はあまり動かない。生息域は砂漠地帯で、自然化では待ち伏せによる狩りを得意としており、砂に潜り獲物が上を通る振動を感知すると、勢いよく飛び出して串刺しにし、捕食する。倒し方として、腹部は外殻に覆われておらず柔らかいので、居そうな砂地に石を投げて地上に誘い出し、横から腹部を攻撃するのがセオリーとされている。その時に横向きに転がられた場合、致命傷は避けられないため、多人数での討伐が推奨されている。
・沼地竜スワンプドラゴン
危険度Aランク
体長:六メートル 体重:六百キロ 食性:肉食(生息環境により魚食化)
ひれ状のトサカと下顎に生えた大きな牙が特徴的な沼地固有の魔物。主に水質の悪い水域を好み、濁った水でその巨体を隠しながら、獲物に接近し水中に引きずり込んで溺死させて捕食する。生息環境のエサによって成長が異なり、肉食傾向が強い者は、体が大きく進化し、わずかながら陸上活動でも素早い活動ができるようになる。魚の豊富な環境で魚食化したものは、あまり大きく成長しない代わりに、体に生えたひれが異常発達し、水中での高速移動が可能になる。また魚食化することで濁水に隠れる必要がなくなり、稀に魚を求めて大きな河川や、河口付近に現れるようになる。異なる進化をとげる生物だが討伐方法は一貫しており、エサを付けた針を水中に投げ込み、数人がかりで陸に引き上げてから倒すというものだ。この時に氷結魔法を使用すると、変温動物であるスワンプドラゴンは動きが鈍くなるのでより安全に討伐できる。どこかの高位な魔術師が池ごと凍らせて一度に三十体以上討伐したという噂も…。
・屍鰐コープスダイル(不死生物)
危険度?ランク
身長:四メートルくらい 体重:不明 食性:魔力
沼地竜の死骸を媒体に死霊術師ハウンドが生み出した不死生物。見た目は二足歩行の鰐人といった感じで、ベースとなった沼地竜の凶暴さと不死生物の不気味さをミックスしたような、おぞましくも荒々しい見た目をしている。主に命がたくさん失われた場所などで自然発生する通常の不死生物とは異なり、いくら攻撃を受けようとも術者の魔力が切れない限り倒れることはない。不死生物である屍鰐に、最も有効な攻撃手段としては聖魔法による退魔攻撃だが、術者のハウンドがそれ許すかは分からない。
続く…
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