④ 食事制限ステップ1 減らす前に置き換える 必見:超加工食品編
筆者:この項目では具体的に減らすという段階に入る前に今食べているモノについて検討し直して欲しいということです。
質問者:やはり、2であったようなコンビニ食を辞めろという話でしょうか?
筆者:まぁ、その程度は序の口ですね。添加物まみれなので正直なところ、“問題外”という感じです。
ここで挙げたいのはコンビニ以外のスーパーや小売店でも販売されている商品である小麦、白砂糖、人工甘味料、超加工食品。制限して欲しいものとしてお酒と言うのを挙げていきたいと思います。
各項目でのエビデンスなども紹介していくので、それぞれ長くなると思うのでどうぞよろしくお願いします。
質問者:超加工食品と言うのはあまり聞き覚えが無いですが、基本的には身近なものばかりですね……。
しかし、体や生きるために必要だと思うから美味しいと感じるのではありませんか?
そんなに制限をしたり、代替食品に変更していく必要があるのでしょうか?
筆者:まぁ、そういう考え方も否定をするつもりはありません。
しかし、僕が考えるに体が求めるからと言ってそれが体にとって必須であるかどうかは別問題であるように思えます。
例えば、麻薬や煙草のように体が必要だと感じているのは中毒症状であり、接種すればするほど体を壊していくように、現代の食事も体が必要としていながら体を破壊していっているんですね。
まぁ、流石に薬物のように直ちに体に影響が出ていないというだけで、少し先の未来の身体の悪影響は出ているということです。
質問者:な、なるほど……確かにそのような感じもしますね。
筆者:つまりは、体は簡単に騙されてしまうと言うことなんです。
僕としては肉体が欲していることとそれが必要であることの相関関係はあまっり感じられません。
では置き換えて欲しい商品として、超加工食品から見ていこうと思います。
質問者:そもそも、超加工食品って普通の加工食品とは何が違うのですか?
筆者:超加工食品は、食品を加工の度合いで分類した場合に最も加工程度が高いランクに入る食べ物のことを言います。
この分類はブラジル・サンパウロ大学公衆衛生学部の研究者らが考案したNOVAという食品分類法に基づいています。
定義としては5つ以上の成分を含む産業用のもので、これらは超加工製品にしか見られないような、料理用には一般には使用されない物質(カゼイン、硬化油、加水分解タンパク質、液糖、香料、甘味料、着色料、安定剤、防腐剤、増量剤、乳化剤など)を含むようです。
あ、ちなみにNOVAというのは日本にある駅前留学の英語塾とは全く違いますよ(笑)。
質問者:それは流石に分かります……。
しかし、具体的に超加工食品と言うのはどれぐらい危険なのですか?
筆者:2018年、世界四大医学雑誌に数えられるBMJ誌フランスのパリ第13大学の研究者らの論文によりますと、
フランスの18歳以上の10万4980人。追跡期間は2009年から17年までの8年間である。対象者は食事記録を継続してつけ、病気になった場合は自己申告した研究があります。
また、癌に関しては漏れが出ないよう、フランスの国民健康保険システム関連のデータベースや死因別死亡調査も利用したそうです。
その結果食事における超加工食品(ultra-processed food)の摂取割合が10%増加するごとに、癌リスクが12%も有意に上昇したようなのです。
質問者:つまり、超加工食品を食べる量を2倍に増やせば2倍癌の発生確率が上がってしまうのですか……。
筆者:そうなりますね。
質問者:しかし、一体どんな食べ物が超加工食品に当たるのか分かりません……。
筆者:ここからは週刊新潮2019年2月14日号 の『食べてはいけない超加工チルド食品」実名リスト』には危険な超加工食品が挙げられていると共に、それに類似する代替商品についても挙げられているので紹介していこうと思います。
1インスタントラーメンは油で揚げていないノンフライ麺を選ぶ
理由:酸化防止剤としてパーム油が入っている。発癌性物質として認知されていると共に、生産国であるインドネシアではパーム油を製造することで森林破壊に繋がっている
代替例:ベジ玄米ラーメン しお(オーサワジャパン)(国内産小麦粉と玄米粉のノンフライ麺を使用。化学調味料も不使用の逸品) スープは残した方がベスト
質問者:ラーメンのスープは残した方が良いと言われていましたがそんな理由があったのですね……。
筆者:そうなりますね。ドンドン行きましょう。
2 パンを選ぶときにまずチェックすべきは「栄養成分表示」の「脂質」
飽和脂肪酸の過剰摂取が問題だと農林水産省の調査でも指摘されています。
代替例:「栄養成分表示」で「イーストフード」「乳化剤」「pH調整剤」「膨張剤」が入っていないことを確認する。
3 加工肉なら「発色がいいもの」より「無塩せき」を選ぶ
原材料表示に表示されている「発色剤」とは「亜硝酸ナトリウム」のことを示します。
これの怖さは他の成分と混ざると発癌性のリスクが高まる性質を持つこと。人間の胃の中にも存在する『アミン類』という物質と亜硝酸ナトリウムが一緒になると、『ニトロソ化合物』という強力な発がん性物質ができてしまう。
代替例:見栄えが悪くても「発色がいいもの」を選ばない。
4 冷凍チルド食品なら「加工でんぷん」より「でんぷん」を選ぶ
人工的に作られたでんぷんで11品目に分けられるが、そのうちの2品目は欧州食品化学委員会で発がん性があるとして幼児用食品への使用が禁止されている。
しかし日本の原材料表示ではすべて「加工でんぷん」と一括表示されているため、その2品目が入っているかどうか見分けることができない。
代替例:「でんぷん」かどうか確認する。
質問者:日本の表示ってなんだか適当なんですね……。
筆者:これについては後でも触れますが、法律が改正されるたびに原材料表示はマイルドな表現になっており、“危険ではない”と見せかけているんですね。
先程の続きを行きましょう。
5 レトルトは「見た目」より「カラメル色素不使用」を選ぶ
人工的に作られているカラメル色素にはⅠ〜ⅣのⅣ種類があり、ⅢとⅣの2種類に発がん性物質が疑われる『4ーメチルイミダゾール』が含まれている。
6 スイーツ・アイスは「果糖ブドウ糖液糖」より「砂糖」を選ぶ
「果糖ブドウ糖液糖」はでんぷんを人工的に分解して作っているため、自然にできた糖に比べてより血糖値を急上昇させやすい。
※ただし普通の砂糖も問題はあります
7 お菓子は「タール系着色料」より「クチナシ」「アカキャベツ」を選ぶ
タール系と呼ばれる着色料は昔はコールタールから作られていたが、今は石油製品から科学的に作られている。
これらは、発癌性が指摘されているものや、子供の発達障害と関連があるとされるアルミニウムが含まれているものがあるためです。
代替案:最も安全なのは植物由来の着色料。
質問者:逆に加工食品の中で安全と言われる物は無いのですか?
筆者:冷凍食品が全て超加工食品というわけでは無いようです。
先程の週刊新潮2019年2月14日号の記事によりますと、
安全と言われている添加物を含んでいる食品
1 セブンプレミアム 無塩せき ポークウインナー
2 セブンプレミアム のむヨーグルト プレーン
3 イシイのおべんとクン ミートボール
※石井食品は「無添加調理」を謳っているメーカーです。
4 ドール パイナップル スライス
5 淡麗グリーンラベル 糖質70%オフ 無添加と言われている
6 ハーゲンダッツ あずきバー
7 パスコ 超熟
これらは加工食品の中ではまだ安全だと書かれてあります。
質問者:冷凍食品は保存と言う意味ではかなり便利ですから、全部が食べられないとかなり厳しいので少しでも安心できるものを選びたいですね。
筆者:そうですね。この先の小麦や砂糖と言ったモノを制限するのは難しいかもしれないので最低限、超加工食品は選ばないで頂きたいですね。
なるべく安全な食品を国民全体が選ぶことによって、『安全な食品しか売れない』と言う状況を作ることができれば、おのずと危険な食品が消滅していくことでしょう。
正しい情報を広めていき、安さや見た目に惑わされないことが大事かなと思いますね。
次に、2つ目の置き換えて欲しい食品として人工甘味料について見ていこうと思います。