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② 食事制限前のチェック1  “腸内細菌”の状態を知る

筆者:さて、今回は食事制限の話に入る前に、皆さんの今の健康状態についてはどうなのか? について考えていこうと思います。

 そして、何か問題がありそうならば食事方法から改善して欲しいと思います。



質問者:そもそもの話として、食事は何故どの健康法でも重要だと言われているのでしょうか? 何だかカロリーが同じで口の中に入ってしまえばどれも一緒のように思えてしまうのですが……。



筆者:まぁ、カロリーさえ摂取していれば確かに“生きているだけ”なら可能かもしれませんね。


 しかし、食べている食べ物が体に様々な悪影響を及ぼすことが分かっています。


 特に近年で注目されているのが“新型栄養失調”という概念が新たに出てきました。



質問者:普通の栄養失調と一体何が違うんですか?



筆者:新型栄養失調というのは、摂取カロリーが足りているにもかかわらず、カルシウムなどの身体に不可欠な栄養素が不足してしまっていて栄養が偏っている状態のことです。


 新型栄養失調の原因としては、自己流の食事制限のダイエットをしたり、ファストフードやコンビニ弁当などに頼った食生活などがあります。


 特に若い女性にとって深刻な状況になっているようで、

 その影響は、健康長寿ネットのデータによりますと働く女性の5人に1人は3カ月以上生理がこない無月経を経験し、低出生体重児の割合が増加傾向といったデータにも表れています。



質問者:それは私も他人ごとでは無いのかもしれません……。



筆者:単純に食べないことで体重は減るのですが、健康的に痩せていっているわけではありませんから、カロリーを接種するとすぐに体重が戻るか、リバウンドしてしまうんですね。


 食生活の改善や食事制限については人生をかけたロングランだと思って欲しいので、「いかに健康的に継続できるのか?」と言うことを僕は視野に入れていきたいと思っています。


適切な食生活の改善が自己免疫力の向上にもつながるので感染症にも強くなると言った話もあります。


 そんな中で注目したいのは腸内細菌です。


 古代の哲学者でも有名なヒポクラテスは「人は生まれながらに100人の名医を持っている」言ったということです。

 この名医とは腸内細菌の事と言われています。



質問者:腸内細菌と言うのはそんなにも大事なのですか?



筆者:厚生労働省の「e-ヘルスネット」の中の「栄養・食生活」と言うページによりますと


『腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も生息していることが知られています。体の健康には、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が占める割合を増やすことが重要です。善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維を十分にとって、同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることが大切です。』


とあります。


 具体的な腸内細菌の働きとしましては、病原菌を排除する、消化を助ける、ビタミンを合成する、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の前駆体(化学反応などで、ある物質が生成される前の段階にある物質。)を脳に送る、免疫機能を整えるなどと言った様々な全身の作用にまで及びます。



質問者:腸の細胞が100兆個もあると言うのは凄いですね……。

でも逆に言うとそれだけあるのでしたら、何も問題は無いのではありませんか? 代わりがいくらでもありそうですから……。



筆者:まぁ、何となくそう思いたくなりますよね。上手いことローテーションで交替して休んで回復してくれよと(笑)。


ところがですね。この腸内細菌と言うのは非常に繊細のようでして、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると一気に体調を崩してしまう原因になってしまうんですね。


 特に悪玉菌が増えることによって、腐敗菌や毒性のアンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質、発癌性物質が増え、腸から吸収されて血液を介し全身に運ばれて体全体に影響を及ぼします。

 善玉菌を増やしすぎることも問題だという話もあるようですが、基本的に現代人は悪玉菌の方が問題になることが多いですね。



質問者:しかし、腸内細菌の割合がどうであるかについてはよく分からないと思うのですが……。



筆者:腸内細菌の悪玉菌が優位になっていることが原因として考えられることとしては、


1 胃のムカつき

2 絶え間ない倦怠感

3 睡眠障害

4 皮膚の炎症、花粉症

5 大便が黒く悪臭がする

6 すぐにお腹を悪くする

7 すぐに風邪をひく

8 鬱病のような症状がある


 このような症状が出ている場合は要注意です。すぐに食生活を見直すことをお勧めします。



質問者:意外なのが、倦怠感や睡眠障害、鬱病のような症状も腸内細菌が良くない状態にあたるんですね……。



筆者:腸そのものから分泌されるわけでは無いのですが、セロトニンは腸に深く関係していると言われ食べ物や飲み物、生活習慣などで増やすことができます。


 本来、セロトニンは脳内にある神経伝達物質で、その効能はストレスに対してみられます。

 脳内のセロトニンが不足すると、不眠や協調性の欠如、うつ状態などメンタルヘルスにおいて日常生活に支障をきたしてしまいます。

 一般的には、セロトニンは日光を浴びると分泌されます。


 しかし、実は腸の細胞は脳の細胞の次に多いことから、「腸」は単なる消化器官ではないので、自律神経も改善するのです。


ま た、腸を含む内臓は抗酸化酵素を出しているため、内臓の状態が悪いと、活性酸素を打ち消せなくなってしまう要因もあるんですね。


 活性酸素が発生することによって癌などの様々な病気になる他、酸化によって動脈硬化や皺・シミなどで老化現象が起きる直接の原因になっています



質問者:つまり、食生活の改善が、若返り効果だけでなく精神の安定にもつながると言うことなのですか?



筆者:基本的にはそうなります。


今は大量生産・保管のために添加物が非常に多く含まれた食事を食べています。

それにより現代人の自己免疫力は弱められているのです。

勿論、添加物に関しては食糧問題解決に大きな貢献をしました。


ですが、“選べる立場”にあるのでしたら敢えて選ぶ必要は無いように思えます。

良い食べ物や良い調味料を選んでいく必要があるんですね。



質問者:しかし、“良い食べ物”ばかりを選んでいくとお金がかかってしまうのではありませんか?



筆者:まぁ、そういう面も無い訳ではないです。

しかし、これから後に紹介させてもらう食事制限も同時に行えば、食べる総量が減るのでお金がかからなくなるんですね。

 基本的には自炊をするようにもなりますしね。



質問者:自炊が基本になるのですか?



筆者:ええ、コンビニやファミレスなど出来合いの料理には一体どんな添加物が入っているのかは全く分かりませんからね。

 食事量が減ることによって自炊をする時間も減るのでそこについてもあまり問題を感じません。

 また、食事を改善することによってあらゆるクオリティが上がっていくので仕事の効率化などから早く帰宅することも出来るので、その分自炊をする時間ができると思います。


 簡単に作れる調理法のサイトもあるので、効率よく調理することも可能です。

 これについても後で紹介していこうと思います。


 さて、次の項目も食事制限に入る前の話を続けていこうと思います。

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