⑩ 食事制限ステップ2 置き換え先② 伝統的食品とその注意
筆者:では次に必ずしも健康が研究によって保証されていないものの、食べることによって健康効果が見込まれている食品を紹介したいと思います。
質問者:どうして、研究によって違いが出てしまうのでしょうか……。
筆者:やはり、大量生産されている食品については添加物などが使われていますので、食べる種類によっては逆に健康を害してしまうことや、人によって体に合う合わないの差が激しいことが考えられます。
全ての食品に言えることではあるのですが、アレルギー体質であるかどうかは本当に食べて見ないと分からないことですのでその都度自分の体に“聞いてみる”と言うことが大事になってくると思いますね。
質問者:なるほど……。
筆者:では、伝統的に良いとされている食べ物を見ていきましょう。
最初に見ていきたいのはアサイーという植物で、見た目は“ブルーベリー”に似たような感じです。
アマゾン川先住民によって伝統的に食べられており、ポリフェノール、鉄、ビタミンEなどが多く含まれています。
効能としてはヘモグロビン値が上がり、貧血が改善したと言った効果が期待できます。
砂糖などの味付けで甘くないパウダー状のタイプが健康に良いとされていますが――流石に味が合わない方が続出しそうな味なのでそこはあまり気にしなくていいような気がします。
質問者:最初におっしゃっていた“継続でいなければ意味が無い“ということですね?
筆者:ええ、習慣化しないと何の意味もありませんからね。
次にドラゴンフルーツです。これは南国の食べ物で結構おいしいです。
豊富な食物繊維のほかにカリウムも多く含まれています。カリウムの効能には体内の余計な水分を排出する効果やむくみ対策や夏バテ対策にとても有効のようです。
骨や歯の生成に欠かせない栄養素であるマグネシウムも含まれています。マグネシウムはカルシウムに次いで摂取することが必要と言われるミネラルです。マグネシウムは神経や筋肉、脳の働きにも関係しており、神経の伝達を正常に保ち安定した精神状態にするという効能もあります。
こんなスーパーフードであるドラゴンフルーツは大型店かネットで頼むことができるようです。
質問者:確かにあまり見たことがありませんが、注意して探してみようと思います。
筆者:あんまり、安いわけでは無さそうなので目につきにくいかもしれませんね……。
次に紹介したい食品はクランベリーです。
クランベリーは健康効果が高い果実として、北アメリカでは先住民がいたころから食べられていました。
日本でも江戸時代から風邪のときには生姜を食べて治していたそうですね。
ビタミンCや食物繊維が多くカロテノイド、βカロテンなど目に良い成分が多いようです。
ただ、健康効果は期待されるのですがそのまま食べるのにはあまり適さず、ジャムやジュースなど、加工した状態がおいしく食べられます。
質問者:どちらかと言うとかつてはお薬みたいなイメージだったんですね。かなり意外なんですが……。
筆者:まぁ、今は他のお薬の方が効能があると言うことで薬としての活用の順位が下がったと言うことでしょう。
次に紹介したい食品はカムカムです。
このカムカムは食べ物の中でNO.1の驚異的なビタミンC含有量と言うことで知られており、なんとレモンの60倍もあるようです。
ビタミンCはサプリもかなり豊富な種類があると思うのですが、残念ながら天然で接種した方が遥かに体にとって吸収される量が多いのです。
カムカムを食べないにしても食品からビタミンを接種したほうが良いように思えます。
また、カムカムはビタミンCだけでなくポリフェノールも含有量が多いとされている赤ワイン7倍も含有量があります。
ポリフェノールには抗酸化物質でもあり疲労回復効果もあります。
いずれも非常に肌にとっていい成分ですので、美容に興味がある方にとってはとてもお勧めの一品となっています。
質問者:!?!?!? そんなにも肌に良いのなら買い占めます!
筆者:か、買い過ぎて無駄にならないように注意して下さいね……。賞味期限がありますから……。
次に紹介したい食品はペンプシードです。
ヘンプシードは大麻の仲間ですが、主な精神作用成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を0.001%程度しか含んでおらず、限りなく少ない数値ということで「非検出レベル」のため、違法とはなりません。
タンパク質、食物繊維、オメガ3系やオメガ6系などの健康に良い脂肪酸が豊富に含まれています。また、抗酸化作用があり、多くの病気の症状を軽減し、心臓、皮膚、関節の健康を改善する効果があります。
質問者:ネットで麻の成分を抽出したオイルが健康に良いという話が合ったのですがこういうことが根幹にあったのですね。
怪しいと思っていたのですがそれらの商品についても安全だと思って良いのでしょうか?
筆者:ええ、それらの商品についても精神作用を取り除いた健康に良い部分に着目していると言うことです。
僕は接種していませんが家族が皮膚病のために飲んで改善したという実績があります。
“ハイになれる“系統の商品でなければ大丈夫だと思いますよ
質問者:なるほど分かりました。
筆者:次に紹介したい食品はケールです。
これは主にいわゆる“青汁”で使われている成分で――マズいけど健康効果はてき面です
カルシウムが豊富な食品としては牛乳が広く知られていますが、ケールはカルシウムの含有量が牛乳の倍になります。
ケールに含まれる苦み成分のスルフォラファンにも、β-カロテンと同様の抗酸化作用が確認されています。
腸内の善玉菌を増やす作用もあるのでとても有効です。
質問者:あの“苦み“にもちゃんと意味があったんですね……。
筆者:そうですね。逆に言うと“苦みが無い青汁“というタイプは抗酸化作用が低い可能性があると言うことを意味していると思います。
そこら辺もバランスだと思いますのでよくよく考えて選ばれた方が良いと思いますね。
その他で研究に賛否がある健康食品についても見ていきます。コーヒー、納豆、ヨーグルト、酢、豆乳、お茶(紅茶)、卵、オリーブオイルなどがこれに当たります。
質問者:どうしてそんなに賛否が分かれてしまうのでしょうか……。
筆者:“質“が均一化されていないというのもあると思います。
質の悪い食品を取り続けると逆に不健康になってしまうと言った要素がこれらの食品には共通して抱えている問題があると思います。
例えば、発酵食品は一律で健康に良いとされていますが、殺菌処理をなるべくしていないものの方が良いです。それは生きた細菌が腸に届けてくれるという作用があるからですね。
また、オリーブオイルも質の良いのなら良いのですが、質が悪い製品ですと、加熱の段階でトランス脂肪酸と言う人体に悪い油になってしまいます。
少し値段は張りますがエキストラルバージンというオイルにした方が良い――と言ったような中身でも変わるのです。
質問者:卵はそんなに質の差があるとは思えないのですがどうですか?
筆者:卵も質のいいものはあるのですが、偽物が混じっていても素人には分かりませんね(笑)。そうなると食べ過ぎがいけないタイプの食品かなと思います。
コーヒーに関してはカフェイン中毒になってしまうリスクがあるので体の体質に非常に左右される飲み物だと思います。
紅茶に関しても“質“次第かなと思いますね。
質問者:なるほど……質と食べ過ぎの2つに注目していかなくてはいけないようですね。
筆者:次に健康に良いと言われていながらちょっと疑問符がつく、注意していきたい食品について見ていこうと思います。