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① 若い頃からの積み重ねが将来の体を作る

筆者:今回は健康について述べていこうと思います。

 主に3つの行動をして欲しいと思います。食生活の改善、運動、デトックスの3つです。



質問者:しかしながら、筆者さんは医療の専門家では無いですよね?



筆者:そうですね。まずは本稿の大きな方針について述べていこうと思います。

 ただ、僕は学生の頃からかなり健康について興味があり、色々な医療エビデンスをかき集めて一定以上の効果が期待できそうな話をまとめています。


 僕の話と言うより、僕のバックグラウンドにいるお医者さんのお話だと思って皆さんご覧になっていただければと思います。



質問者:根拠としてお医者さんの話があるのなら少し安心できますね。



筆者:今回の構成につきましては各項目ごとに“強度設定”を僕が独自に設定したいと思います。その強度の低いモノから紹介していこうと思います。



質問者:強度設定ってどういうことですか?



筆者:つまりですね。軽い強度の食事制限や運動などを継続してこなすことができたのなら、次の強度を行うかどうかを考えて頂く。そう言った形でご覧になって頂ければと思います。


 いきなり、強度の高い食事制限や運動を行うことは急激な変化に体が耐え切れず、むしろ不健康になってしまうと言ったことも考えられます。

 また、1回食べれば解決! と言うことはあり得ないですし、継続できなければ何の意味もありませんからね。



質問者:確かにダイエット方法とか健康方法は色々この世には溢れていますけど、長続きするという話はあまり聞かないですよね――だからこそ需要があり続けているのだと思いますけど。



筆者:僕もある程度の移行期間を経て今の食生活に至っていますので、いきなり強度が高い健康習慣を行うことは難しいと思います。


 また、どんなにエビデンスやデータが有効だと示していたとしても、皆さんがお住いの気候や文化、血筋などによるアレルギー体質であるかどうかなどは異なっています。


 万民に有効である万能な健康法と言うのはこの世には存在しないと言うことも考慮していただければと思います。


 また、全体として共通しての注意点として、ある程度、現状の折り合いをつけてバランス感覚を身に付けていくことや、


 一つ一つ入れ替えていって影響が出ないかどうかを見極めていくことが大事になります。

僕は強制するというわけでは無く、今までの皆さんの生活にプラスアルファーの選択肢を増やしたと思って下さればいいと思います。


 イマイチ効果が実感できない、あまりにも厳しいと思ったのならすぐに辞めてもらって一向に構わないです。



質問者:確かに、世間一般の健康について語られている書籍については“この健康方法が正義!”みたいな感じで書かれているような気がしますからね。



筆者:まぁ、本が売れるためには極端なことを書いた方が売れますからね。

  僕は他の受け売りの話になりますし、正直なところを伝えていきたいと思っています。



質問者:しかし、日本は今既に健康寿命については世界トップだと思います。

 普通に暮らしていれば健康は担保されるのではないでしょうか?



筆者:今、平均寿命としてカウントされている方々は若い頃の食生活が今よりも西洋化していないと思いますし、コンビニの数も少なかったことから添加物なども少なかったはずです。


 そのために、これまでの日本人が長生きだからと言ってこれからの若い人が長生きとは限らないんです。


 実際に、かつて沖縄は男女ともに日本一の長寿県だったのですが、近年の西洋の食文化になってから男性の平均寿命が低下気味と言うデータがあるんです。


 東北大学大学院准教授の都築毅先生の研究によりますと、

 2005年の日本食を現代日本食と定義し、そこから15年刻みで1990年、1975年、1960年のそれぞれ1週間分の食事献立を再現し、調理したものを粉末化してマウスに投与して健康状態を確認しました。


その研究では、1975年の日本食を食べていたマウスが老化の進行を低下していたという結果が出ました。


 ちなみに、1975年の日本食は、他の3種類の日本食と比べて砂糖及び甘味類、豆類、果実類、藻類、魚介類、卵類、調味料及び香辛料類の使用量が最も多かったようです。

 それに対して、今の日本食に近い2005年の日本食は、他の3種類の日本食と比べて野菜類、きのこ類、肉類、油脂類の使用量が最も多く、一方で穀類、いも及びでん粉類、砂糖及び甘味類、藻類の使用量が最も少なかった模様です。


つまり1975年の日本食で多かった食物繊維が大事だということですね。



質問者:マウスでの実験とはいえ食生活だけで老化の進行が低下するだなんて何だか信じられませんね……。


しかし、今の体の状態に何か異変が無い若い方は健康についてあまり気にされなくても良いのではありませんか?



筆者:人間の前進を構成する細胞に関しては、突然悪い細胞になることはあっても、

 突然良い細胞に変化すると言うことは無いんですね。


 そんな中で、アルツハイマー病が原因疾患となるアルツハイマー型認知症は、生活習慣病と深い関わりがあります。


 そして、アメリカ国立衛生研究所が資金を提供する研究によって、「アルツハイマー病の芽が最初に現れる脳の部位」が特定された可能性についての発表がありました。


 それは脳の「青斑核せいはんかく」という場所で、その部位に最初にアルツハイマー病が脳の中に現れるのは、早くて認知症と診断される34年前からと言うことが明らかになっています。


 つまり、アルツハイマー病は若い頃からの生活習慣病対策と言うのが非常に大事になってくるのです。



質問者:アルツハイマー病の発病の始まりが34年前と言うのは随分と昔からですね……。



筆者:僕も調べていた時は衝撃を受けましたね。こうなるとアルツハイマー病と言うのは高齢化と言う問題というより、若い頃からの生活習慣の悪さが影響していると言うことを意味します。


実際に、アルツハイマー病が日本では加速度的に増えているんです。


 2000年から 2018年の間に、脳卒中、HIV、心臓病に起因する死亡は減少したが、報告されたアルツハイマー病による死亡は146.2%増加したようです。


 2019年には、1600万人以上の家族やその他の無給の介護者が、アルツハイマー病やその他の認知症の人に推定186億時間のケアを提供したそうです。


 このケアへの評価額は約2440億ドルと評価されているのですが、そのコストは、家族の介護者の感情的苦痛と負の精神的・肉体的健康の自分以外のリスクの増加にまで及んでいます。このアルツハイマー病患者の増え方は、「高齢化」という枠を越えた「異常事態」だといえる気もします。



質問者:近年ではコンビニの数もかなり増えたような気がします。実際に、そういうファストフードや飲食店などが健康を害しているのでしょうか?



筆者:実際にそういう研究もなされているようです。


 アメリカのノースウェスタン大学の研究によれば、自宅から3km圏内にあるコンビニエンスストアの店舗数が多ければ多いほど、動脈硬化の発症リスクが上昇するという研究結果があるようです。

 

 後の方の項目でも紹介しますが、砂糖や人工甘味料、保存料の過多などの問題がコンビニの食材には多くあることから健康を害していることが考えられます。


 秋津医院院長の秋津壽男氏によりますと、

「コンビニで買った出来合いのもので食事を済ませてしまうと、どうしても栄養が偏りがちになる。24時間営業なので、深夜におやつや夜食などを買って食べるなど、不摂生な生活にもなりやすいと考えられます」


 一方、スーパーや食料品専門店が近くにあっても、死亡率は上がらない。それどころか、近所に食料品店がない住居環境に住んでいる65才以上は、死亡リスクが最大で1.6倍上がると言います。


 スーパーや食料品店で食材を買ってきて食事を作る方が、栄養もきちんと摂れますし、家族と一緒に食べれば家族団らんになる。一方、コンビニで売っている食品はそのまま食べられるインスタント食品や弁当がほとんどです。コンビニは“開いててよかった”が合言葉の非常用だと思うことが大切です」


 という見解を述べています。

 

 コンビニの弁当は添加物もかなり多いようですので、自炊をすることが難しい緊急事態でなければコンビニ食と言うのは控えたほうが良いように思えますね。



質問者:なるほど……。他に何か注意点のようなことはありますか?



筆者:また、今回のエッセイに関してはまだ身長などがまだ伸びておられる成長期の方や、運動によって生計を立てていらっしゃる方は食事を減らす項目についてはお勧めできませんかね。

 それらの方々に関しては食べたほうが良い場合が多いからです。

ただし、それ以外の項目については役立つところもあると思うので是非とも読んでいただきたいなと思います。



 後は“危険な食べ物“として紹介するのですが、全てを食べなくする必要もありません。

ただ、現状ではあまりにも危険な食べ物が安く提供されており、あまりにも人体に悪影響を与えていることが大きい事から、人間本来備わっているデトックス能力を超えていると思えるからです。


 少しずつ置き換えていくだけでも十分だと思いますので、できなかったことを責めるのではなく、出来ていることや変えていこうという気持ちをそれぞれ評価していただければと思いますね。



質問者:なるほど、あまりにも高い目標を設定し過ぎると気が滅入ってしまいますからね……。



筆者:「千里の道も一歩から」と言いますからね。少しずつ着実に歩みを皆さんで進めていけたらなと思います。

 僕もドヤ顔で語らせてもらっていますが、まだまだだなと思うところは多々ありますからね。

一緒に克服していきましょう!


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