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階段のせせらぎ  作者: ゆー
3/9

2僕らの町

1話の続きです。


僕は、朝霧あさぎり はるだ。


今の季節は春でスギ花粉やら桜、そして入学式に卒業式といろいろ人の環境が目まぐるしく変わる季節だ。


そんな中で僕は今年の四月から高校二年生になる。


やっぱり高校生といえば青春に限るといわれたりもするが、等の僕はといえば部活にも入らず特にこれといってすることもないただただ普通の高校二年生だ。


そして僕の幼なじみでとても仲の良い奴がいる。


そう、崎原さきはら 紗耶香さやかだ。


紗耶香はとても温厚でみんなに好かれていて、家事も完璧にできるし、そのうえショートの黒髪に少し癖っ毛のある美人である。


全く持って僕とは段違いなのである。


そんな紗耶香はモテないはずもなく狙っているやつは多い中、こんな僕に構ってくれているのも事実だ。


というのも僕は今絶賛今年の春から一人暮らし中である。


理由は両親が都会の方へと転勤したからだ。


つまりこんな家事力もない高校男子が急に一人暮らしなどできるわけなのだ。


それを見越してか、僕の母は紗耶香に家事をしてあげて欲しいと頼まれていたようだ。


正直言って紗耶香の手伝いがなかった時を考える

と、、というか考えてはいけない気がする。


そんなわけで紗耶香の家は僕の家の隣なのでこうしていろいろ至れり尽くせりなわけである。


そして僕らが住んでいる町、祭山下⦅さいやまし⦆は僕の両親が今住んでいる都会からはずいぶんと離れた田舎の町だ。


だから現代の高校生としてはちょっと物足りない気分にもなってしまう。

ショッピングに行くにも電車を使ってかなり時間がかかるし、何かと大変なのも事実だ。


別に田舎を批判しているわけではなくもちろん良いところだってあるんだ。


えっと、、空気がいいところだとか、人通りが商店街のところを省けばすごく静かで良いとか。


まあなんだとにかく良いところがこの町にだってあるんだ。



あ、そうそう、この町には唯一大きな古びた風車があるんだ。


この町には都会のようなビルどころか大きなものなんて何もないのだ。



だけど唯一大きな古びた風車が丘の上で回っている。



僕の家は二階建てで、僕の部屋は二階にあるのだがそこからはぼんやりとだが目視はできるんだ。


そして学校の屋上からも見ることができる。


そんなこんな結局僕と幼なじみの紗耶香はこの町を案外気に入っている。

最後までお読み頂きありがとうございます。




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