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四章 友達って個性的。

 あれから、結果的にクラスメイトが段々やってきたので、取調べ?は終わった。

 そして、時は昼休み。僕は美東と一緒に昼食を食べる事にし、みなと兄が作った弁当を取り出すと、疲れの元凶の彼女が僕に話しかけてきた。


「ちょっと、こころ」

「な、何? 愛梨?」


 僕は少しうろたえて言った。何かが体に突き刺さる。この何かはクラスメイトの視線だ。やはり、僕と愛梨が付き合っているという嘘は、ありがた迷惑な事に全校生徒に広まっていた。

 僕は懸命にクラスメイトの誤解を解こうと頑張ったが、『付き合っていないなら、呼び捨てで話さない!』と信じてもらえなかった。

 朝からクラスメイトの冷たい視線を浴び続け、やっとの思いで離れる事ができたと思ったのに。


「あ、あのさ、一緒に食べよう」


 愛梨が少し照れながら言った。なんだか、慣れていない様子で、少し僕から視線を逸らす。頬が赤くなっていた。


「……僕はいいんだけど、ちょっと、視線が……」

「いいの! 気にしない、気にしない」

「いや、僕は普通に気にするんだけど。誰だって、気にするよ」

「大丈夫だってば。ほら、あたしたち、付き合ってるもん」

「そんな自身ありげに言われても、それ嘘だし」


 僕の言葉を気にせず、愛梨は机をさっさとつけて、一人で「いただきまーす」と言い、弁当に食いついた。

 僕はポカンと愛梨を見つめ、それから、どうしようもない事に気付き、僕も昼食をとりはじめた。


「……鹿島こころ!」


 僕が、タコさんウインナーを食べようとすると、フルネームで誰かに声を掛けられた。

 タコさんウインナーを口にし、僕が見上げると、背の高い少年だった。 


「……」


 誰だか、分からない。困惑していると、美東が教えてくれた。


「喜多翔一。クラスのナンバー3に入る人気者。いつも、笑顔を絶やさない奴。運動神経抜群、しかし、究極の天然。ボケ担当、誰にでも友好的。勉強は平均点50点中21点」

「よく知ってるね」

「まあな」

「それで、何の用かな、喜多くん?」


 僕が質問すると、喜多くんは、急に僕の肩を抱きにかっと笑った。


「おうよ! 喜多くんなんて、堅苦しいなあ! 翔一でいいだろ」

「え、はあ。翔一くん?」

「君付けなんていいよ! それより、噂以上に可愛いな!」

「さらりと、問題発言?!」


 突っ込むと翔一はカカカと笑う。僕は苦笑いして、話を続けた。


「で、さっきに戻るけど。用は何かな?」

「ああ! 一緒に弁当食わないかって言おうとしたんだ」

「いいよ。でも、何で僕と?」

「それは、学年一の美少女との付き合いってのを聞こうと思ってな」

「ええっ。それは……」


 翔一はまた、高らかに笑うと机を持ってきて、僕の隣にくっつけた。


「そんで、どうよ」

「何が?」

「お付き合いって奴」

「えっ? どうって言われても……」


 言葉が詰まって、愛梨に目を向けた。愛梨はにこにこ笑っている。だめだ。答えてくれなさそう。続いて、美東を見る。美東は溜息をついて肩を竦めていた。


「喜多、それは聞きたい気持ちはあるだろうけど、いきなりは失礼じゃないか」


 おお! 美東がたすけ舟を出してくれた。


「それも、そうだな。わりぃ」

「あ、いいよ」


 僕は翔一に笑って見せると、美東に小声でお礼を述べた。


「ありがとう」

「いいよ、これくらい。そういや、俺だけ、苗字って変だから、大輝って呼べよ」

「あ、うん。ありがとう大輝」

「おう」


 大輝が笑った。大輝の笑顔、初めて見た。


「ねえ、喜多翔一。あんたさ、何でこころにくっつくの?」

「おりゃ、またまたひどいお嬢さんですなぁ。別に、貴方様を狙ってるわけじゃないんで御心配なく」


 翔一が本当に同じ歳なのかって思うほどの口調で愛梨に微笑んだ。それが逆鱗に触れたらしく愛梨が頬を真っ赤に染める。

 ヤバイ……。僕は必死で話題を変えた。


「あ、あのさ、それはいいけど……そ、そうだ、もうすぐテストだね!」

「そうだな。もうそろそろ勉強しねーと……後一週間だっけ?」


 大輝が話をあわせてくれる。感謝感謝。


「そうだった! なあ、大輝、こころも一緒に勉強しようぜ!」

「え? あ、いいね」

「賛成だな」


 こうして僕らがテスト勉強会の話題で盛り上がってると、愛梨が眉をひそめ、バンッと机を叩いた。

 それに驚いて話を止める僕ら。

 愛梨は眉をひそめたまま言った。


「ちょっと、あたしも行く!」

「えっ」

「お?」

「……やっぱり」


 愛梨の爆弾発言に驚く僕ら。(大輝だけ驚かず、溜息をついた)

 愛梨がしまったという顔をして驚く。


「あ、それは、その……そ、そうよ、あたしとこころは付き合ってるんだもん! 一緒にいて同然!」


 愛梨は頬を赤らめながらむちゃくちゃの事を言う。僕らはポカンと愛梨のむちゃくちゃな言葉に唖然とする。


 なんだか、この一週間も大変そうだ……。


 

うーん。やはり、小説書くのは向いてないでね。。。よく意味の分からなくなってきました。でも、頑張るので、どうか見守ってください。

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