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三章 姉妹喧嘩って見たことある?

 僕を呼ぶ声と共に、僕の予想通りの二人の美少女が入ってきた。その二人はもちろん、僕の姉のみのり姉とみづきだった。


「早いね、二人とも」


 僕はなるべく平然と答えて見せた。そして、にっこりと笑ってみせる。しかし、それは効かず、二人はづかづかと、先ほどの愛梨のように入ってきた。


「早いね。二人とも。じゃない! その女は、誰よ!」

「二人とも知ってるでしょ」

「そうそう、あの美少女の御坂愛梨さんよね」

「あ、どうも」

「こちらこそ、いつもこころがお世話になってますって違うわ!」

「ナイスノリ突込みだよ、みのり姉」

「あら、褒めてくれてありがとう。こころに、褒められると、嬉しいわ。 よっしゃ、今日の夕飯はあたしが腕によりを掛けるぞ!」

「やったあ」

「お姉ちゃん、話の主旨がずれてるよ」


 僕らが、軽くコント?をしていると、みづきが、遠慮がちに言った。そして、みのり姉の背中に隠れる。そうか、今、愛梨がいるからか。


「そうだった! あたしが聞きたいのは、あんたら二人の関係よ!」

「あ、それは――」

「あたしたち、付き合ってます」

「えええっ! ちょ、愛梨! ち、違うよ、みのり姉! みづき!」


 愛梨の言葉に驚く。僕は必死になって、手を振った。

 しかし、二人は、僕に詰め寄ってくる。


「どこが、違うのよ!」

「そうだよ! 呼び捨てなんかして!」

「だから、これは、愛梨が勝手に……」

「「問答無用!」」

「問答無用じゃなくて、聞いてよ、二人とも!」 


 だめだ、二人とも怒りすぎて、僕の事何か、聞いてくれない。どうしよう。

 僕は頭を抱えたくなった。


「こころが、女の子を呼び捨てにしていいのは、あたしだけなの!」

「違うわ! あたしだって、呼び捨てでいいのよ! あ、でも、みのり姉も捨てがたい」

「ずるいよ、お姉ちゃん! いいの、あたしだけの特権で!」

「せこい! 同い年だからって、そんなの卑怯!」


 いつの間にか、姉妹喧嘩まで、発展してるし。

 僕は、もう唖然とするしかなかった。というより、もう、とめることも出来ない。放って置くしかないのだ。

 僕らが、みのり姉達の喧嘩を見ていると、美東が入ってきた。入ってくるなり、姉妹喧嘩を見て目を見開き、僕に近づいてきた。その目に哀れみが映ってる。


「もてる男はつらいな」


 僕の肩にポンと手を置き、美東が言った。そして、目を伏せ、自分の席に座る。(みのり姉たちが喧嘩してるのは、美東の席の前なのに、平然と席に座っている。さすがだ)

 うん、つらいよ。僕は、美東の言葉に賛同しようとした時、ふと、思った。


「僕、もててないし」


 僕が呟くと、美東はなぜか、溜息をついた。

 なんでだろう。

こころの鈍感さがむかつく。。。ww

すんません、自分で考えたんだった。。。

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