表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

八章 勉強会で一騒動? 2

 それから一時間後。僕はやっと沙奈と伊織の誤解を解き、喧嘩も収まった。みづきは友達と遊ぶと、出て行った。みのり姉もみなと兄も買い物に出かけてる。

 静かに勉強できると思ったけど……。


「ねー、こーくん。ここ教えてぇ」

「うわっ。近いよ、沙奈」

「姉貴っ! それ以上お兄に近づくな! 変態っ」

「そうよ! こころが迷惑してるじゃん」


 全然収まってなかった。ていうか、勉強しにきたんじゃないの?


「よっしっ。みんな! ゲームしようぜっ」


 しばらく、三人が喧嘩していると本道君が叫んだ。


「ゲーム?」

「おうっ。宝探しだ!」

「宝探しって、僕ん家で?」

「そうだっ。それで、宝を見つけたら、一つかなえられるものだったら願いをかなえられる」

「お、それ面白そーだな」

「だろだろ?」

「で、誰が隠すんだ?」

「……」


 しばしの沈黙。普通は僕がやるんだけど、やったほうがいいのかな。


「……俺やるよ」


 大輝が静かに手を挙げた。皆が一斉に振り向く。大輝は小さく溜息をついた。


「俺、別に願いとかないし。一度、こころの家に来た事あるし。隠す方やるよ。こころ、入っちゃいけないところとかあるか?」

「え? あ、みづきの部屋と、みのり姉の部屋と、みなと兄の部屋と、僕の部屋は駄目だな」

「それって二階は全部って事か?」

「あ、そうだね」


 僕の家は、二階建てであり、二階は前からみなと兄、みのり姉、みづき、僕の部屋になって、一本の廊下でつながってる。

 一階は、玄関入って、右側に和室。左側に物置部屋。物置部屋の隣には、洗面所。ここも一本の廊下で、廊下の奥のドアを開けると、今ここにいるけっこう広いリビング。リビングに入って、左側にはふすまがあって、そのふすまの奥はもう一つの和室。その隣には僕のお気に入りの書斎がある。と言っても本と箪笥しかないけど。


「分かった。じゃあ、この一階だけを使って隠すから。皆は、外に出てくれ。いいといったら、入ってくれ。いいだろう?」

「いいよ。じゃ、僕ら出よっか」

「先に見つけたら勝ち。二階に行ったらその時点でアウト。宝は……こころのシャーペンでいいだろ?オッケー?」


 皆が頷く。そしてぞろぞろと、家を出た。


 みんなの願いって何だろう? 僕の場合はともかく喧嘩はしないということにしたいな。




 愛梨の場合。

 あたしは、こころに本気で付き合ってもらうんだからっ。


 沙奈の場合。

 一日デートしてもらおっと。


 伊織の場合。

 お兄に一日遊んでもらうんだ。


 凛の場合。

 か、鹿島くんに名前で呼んでもらいたいな。


 蘭の場合。

 あたしの家にきてもらおー。


 翔一の場合。

 別にねーけど、ま、こころと親友にでもなってもらいてーでいいか。


 本道の場合。

 御坂さんと、竜胆さんと、弥富姉妹と買い物に付き合ってもらうぜ!



 

 けっこう皆燃えてます。大輝一人、冷静にこころのシャーペンを隠すのでした。

えー、勉強会ではなくなってしまいました。(汗)

さて、誰が勝つでしょうか。良かったら、アンケート取りたいと思います。誰が勝つかよかったら予想して下さい! 票が多かった人が勝ちます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ