胃腸の治し方が思ってたのと違う。
3話で聖書や神話等はほぼ創作だという設定にしました。
あれから3日。
初日は怒鳴って終わってしまったが、僕はベルに調べた作品を紹介していた。
ベルは作品の名前さえわかれば良いらしく本をどこかから出して読んだり、スマホを使ったりしていた。(かなりシュール)
読む速さは人間より速いが結構多くの種類を教えたし物によっては巻数が多かったりするので毎日教えるということはなくまだ一度しか教えていない。
しかし放課後毎回僕はベルに会いに行っている。
まだ入学してからそう日にちも経っておらず特に友人も居ないし何よりあんな気さくな悪魔と出会えること何てそうそう無いだろう。ベルと話していると面白いし、ここでコネを作っといても困ることはないだろうしね。
さて、今日の授業が終わりだ。別館のトイレに行こう。すると
「ちょっと良いですか?」
といきなり声をかけられた。
えっとこいつ名前は確か……
「今井です。今井 駿です」
そうそう今井だ今井。顔は覚えてたんだけどね。男から見てもかなりのイケメンだから。
けど何の用だろう。今までこいつと話したこと無いからな。取りあえず返事だ。
「何か用?」
「実は渡したい物がありまして」
渡したい物?コイツから貰わなきゃならない物なんてあったっけ?
「これです」
そういって今井が取り出したのは小さめのCDラジオだった。
「これはベル様からの命で鶴見さんに差し上げることになりました。使い方は「いや、ちょっと待て」
今こいつとんでもないこと言わなかった?
「今お前ベル様って言った?知り合いなの?」
「はい。私ベル様の執事をさせてもらっています」
えええええ……アイツ執事いたんだ。雇いそうに見えないけどなぁ……
「最初にあなたのことを聞いた時は驚きましたよ。まさかベル様の結界が破れたのではと思いましてね」
結界?
「アイツそんなの張ってたの?」
「いえ、張り忘れていたようです」
なんだよ!
聞いてみると、悪魔や天使は普通に見えるらしい。それでは困るので自身に結界を張り見えなくするのだという。稀にそれを破る人間も居るらしいが僕はそういう人間では無いらしい。しかしそんな大事なもん張り忘れるかね。
「まあ、結果的にあなたという協力者ができたからいいんですけどね。そしてこれが仕事の報酬です」
報酬……?ハッもしや!!
「胃腸なおしてくれるの!?」
「はい。この『ラジオ体操第666』を使えばすぐ良くなりますよ」
ラジオ体操……第666?
「これで毎朝体操すれば胃腸だけでなく肩こり、腰痛、水虫、肥満なども改善されます。良いですか?毎日ですよ?体操の内容は普通のラジオ体操と変わらないのでご安心下さい」
……魔法とかで治してくれる訳じゃないんだ。まあ治るのならいいけど
「ありがとね」
「いえいえ、それよりあなたは仕事に対する報酬を貰いました。それでもまだベル様に協力するつもりですか?」
「え、ああまあ」
何だ、人間が自分の主と仲良くするのがいやなのかな。
「そうですか……仕方ありません。では1つお願いがあります」
ゴクリ……
「絶対に……絶対に黒執○をベル様に教えないで下さい!!」
……えぇ
「一応聞くけどなんで?」
「当たり前でしょう!あれを読んで余計な仕事が増えたら堪ったモンじゃありません!」
「お前に忠誠心と言うものはない「それほどありません。」
即答か!
……悪魔ってこんなのばっかなのかよ。
誤字、脱字があったらコメント下さい。なくても下さい。
決して黒○事をバカにしている訳じゃありません。バカなのは作者です。