はじめまして異世界さようなら俺の人生
(わけわからん夢見たな…今日からまた出勤か…憂鬱になるなー…)
俺はすぐに出る準備に取り掛かろうと、体を起こす。俺は自分の体に違和感を感じた。
(おっ、なんか体が軽いな。よく寝たからかな?でもあんまり休めてないと思っていたんだけどな…)
俺はコーヒーを入れるためにベッドから降りた…ベッド?確か俺は布団だったはず…なんでベッドが?と
考えて俺は自分の手を見てみる。俺の細くてそこそこ綺麗だった指が5歳ぐらいの時の大きさになっていた。
俺はとっさに足を見た。すね毛が生えていた足も綺麗な肌の足になっていた。
(すげー、まだ寝ぼけてんのかな?俺ってばお茶目☆)
俺は自分の頬を思いっきりつねってみる。くそ痛かった。どうやら俺は5歳児に戻ったらしい。
とっさに俺はズボンの中を見た。アマゾンのジャングルからサハラ砂漠になっていた。
(いやいや待て待て、俺のsonはこんなに幼かったか?というかここはどこだ?)
俺は自分がいる部屋を見渡してみる。正方形の窓からは朝日が溢れ、壁にはカレンダーっぽいもの、近未来を連想させるような金属のドア。
(不釣り合いすぎるだろ、てかもっとなんかないのか?いくらなんでも質素すぎる…)
俺はドアの外がどうなっているか知りたかったから、ベッドから降りる。金属のドアの前に立った時、
(開け方わかんねー)と俺は途方に暮れていた。するとドアの向こうから足音が聞こえて来たので
俺は全力でベッドに戻る。するとドアがスッーとあき白衣を着たおっさんが入ってきた。
「調子はどうかね?クレスくん」
「よく眠た、ここはどこ?」
(5歳児ってこんな感じかな?)と俺は少し様子をみる。
「ふむ、覚えていないのか…君はこの国の法に則って昨夜ここに連れてこられてんだ…といってもわからないか」
(それって誘拐じゃね?まさか俺はやばいことに使われるのか?)俺は内心ビビっていた。
5歳児に戻ったことでも驚きまくってるのにとどめに白衣のおっさんがわけわからんこと言っているので、
俺の頭の中はオーバーヒート寸前だった。
「まぁいいだろう、先に朝食を摂りなさい。話はその後だ。こっちに来たまえ。」
そう言っておっさんの隣にいた女の人が俺を抱き上げる。俺は太鼓を叩き踊り狂っている本能を抑えて、真顔で抱きかかえられる。おっさんの後に続いて俺たちもドアの外に出る。
すると、目の前には太陽のように温もりと明るさを放った球体が中心にあり、植物があり、俺と同じぐらいの子が走り回っていた。一言で言うと大きな広場だ。ベンチもあり、溝には綺麗な澄んだ水が流れていた。
ただ1つおかしな点があった。子供しかいないのだ。大人といえばおっさんと同じように白衣を来た人しかいない。
何か書類を持って話し合っているようだった。俺はこの広場を後にし、食堂みたいなところに連れていかれた。
出された食事は見たことがないものだった。俺は恐る恐るスプーンで口に運ぶ。
気になる味は…めっちゃうまかった。いままで食ってきた中でも一番うまかった。俺は出されたものすべてをすごい勢いで食べ尽くした。その間おっさんは無言でこっちを見ていた…