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独身男、異世界で英雄になる  作者: もげラッタ星人
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その男 異世界に行けと言われる

プロローグ

目の前で閃光が炸裂した。突然の爆発によって切り開かれた道を俺は走り抜ける。

足元には警備隊の死体がゴロゴロと転がっている。

後ろから来る追手が何か叫んでいたが耳を傾けてる暇はない。俺はひたすら走る。この足がたとえちぎれても俺は走ることをやめない。俺は肩越しに警備隊に力を放つ。

今はこの場所を抜け出すことを最優先で考える。走り続けていると、前方に脱出の成功を知らせる光が

見えて来た。俺は持ち得る全ての体力を振り絞って自由が待つ外に出ていくーーーーーー。


独身男の生活

俺の名前は有山紘ありやまひろ。彼女いない歴=年齢で休日は一人ゲームをしている社畜です。

もちろんリア友いないし、ネ友すら数少ない。最近俺は新しいオンラインゲームを始めて、溜まった有給を

存分に使ってひたすら進めていた。寝る間も惜しんでついに俺はLv100を越えて少し優越感に浸る。


(この三日間、ろくに風呂入ってねぇな。洗濯回すついでに入るか。)


俺はパソコンの前から立ち上がり、体の関節を鳴らしながら洗面台の方に向かう。4LDKの部屋には

エナジードリンクの空き缶が散在していた。


(こんなことしてるから彼女できねぇのかな…親にも散々「結婚とかお付き合いしている人はいないの?」とか言われて無言を通してきたけど、さすがに焦ってきてるわ)


俺はエナジードリンクの缶をヒョイっと跨ぎ跨ぎで歩き、替えの服とタオルを準備する。

全裸になった俺は鼻歌を歌いながらシャワー浴びる。さっぱりした俺はビールを飲もうとしたが明日から

出勤しないといけないことを思い出して麦茶に変更した。軽い食事を作ってスーツや資料の準備する。


(食事も作れて、洗濯やその他の家事もできる俺ってできる男だわー)


自分で思っている時点で相当やばいなと自分で突っ込んで空き缶を袋にまとめる。


(大分片付いたな…寝るとするか。っと何時だろ今?)


俺は何気に時計を確認する。百均で買った簡易的な時計だけど質はまぁまぁよかった。


(げっ、2時20分かよ…早く寝ないとな…)


俺は電気を消して布団の中に潜り込む。カーテンから少し漏れた街灯に照らされた天井をぼんやり眺める。

時計の秒針の音だけが響く。


(そういえば、2時22分になると二次元の世界に行けるって小学校の時聞いたことあったなー)

(今となりゃあの話が嘘だってことぐらいわかってたけど、あの頃は信じてたよな…)

(ああ、あの頃に戻りたいなー。その上で二次元の世界に行けたらなお最高!!)


俺はぐっと天井に向けて手をつきだした。


(なにバカなことやってんだろ俺…寝よ。)


俺は目を閉じて眠りの中に落ちていく…


眠ってすぐぐらいの時、アニメ声優のような綺麗な声が聞こえた。


ーーあなたは違う世界に行ってみたいですか?ーー

(行けるなら行ってみたいな)

ーーではあなたの願いを聞き届けましょうーー

(え、まじで!?それって願いの代わりに魂をよこせっていうやつですか?)

ーー代償はありません。純粋にあなたの願いを叶えます。ーー

(それって、なんか怖いな…ていうか異世界に行ったら俺は失踪したことになりませんか?)

ーー大丈夫です。こっちの世界のあなたは最初からいなかったことになります。ーー

(大丈夫じゃねー。今まで積み上げたことがパーになるのかぁ)


俺は少し残念だと思った。これまでにやってきたことが無になってしまうんだから、少し抵抗がある。


ーーあーめんどくさいですね。正直に言います。異世界に行け!ーー

(突然の変貌ぶりだな、おい!異世界に行けって言われてもいきなりは無理ですわ)

ーーわかりました…あなたの要望を2つ聞きましょうーー

(まじか…それなら行ってもいいか。じゃあ異世界で最強設定とちょっとモテやすい体質にしてくれ!)

ーー安直な要望ですね…まぁいいでしょう。それではそのまま寝ててください。ーー

(それだけでいいの?なんかこうもっとバーってなるのかと思った)

ーーそれはあなたたちの想像でしょう?実際は地味な物ですよーー

(ふうん、まぁいいや。眠いし俺は寝ますので話しかけないでもらえます?)

ーーちっ、それでは頑張ってくださいね。一からーー

(はいはい、って今いちからって言わなかった!?)

ーー………ーー

(無視かよ!?まぁどうせ俺が勝手に空想したことだろうから起きたらなんともないだろうな…)

(ってか女神なんですか?)

ーーいえ、男神です。ーー

(女みたいな声なのに?)

ーー天罰が欲しいんですか?ーー


その声はまじだった。まじで天罰喰らわせる気が伝わってくる。


(滅相もございません。それでは私めは寝させていただきます)

ーー死ねばいいのに…ーー


俺は、気にしないで深い眠りについた…




はじめましての方ははじめまして、他の作品を読んでくださった方はこんにちは。

もげラッタ星人と申します。

異能バトル系の小説を書いてみたいと思い今回投稿することに致しました。

現在「平凡な男子の非平凡生活」の方も絶賛連載中ですのでそちらの方もお願いします。

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