ファーストステップ
すみません初投稿です。
私には秘密がある。そう、それは前世の記憶があることだ。何故だか分からないがとにかく覚えているのだ。
しかし、問題がある。私の前世では性別がおとこだったのだ。だから過去に男であったが故に女性が好きという事はいいけど、今現在女性なのに女性も異性として好きなのだ。
そんな私御津アリサは,現在自宅警備員をやっている。
「あ〜〜〜もうっ、だめだぁ〜」
私はpcを目の前にため息をつき辺りを見回した。私の部屋はけっこう凝っているというか、自宅警備員をやっている割にはかなり女子っぽいと思っていいはず・・・なんて考えながらぼーっとしていた。
「わたしってなんのために生まれ変わったんだろう・・・。」
半年前の私の前世、つまり男性だった時僕は今と同じく無職だった。なんにもとりえもなく顔も全くと言っていいほどぱっとしない平凡未満という言葉があまりにもしっくりくると言う感じだった。
平凡なんて言葉すらも当時男だった私は眩しい対象にあった。
そんな奴が転生してなったのが女性だったりしたら普通の人間だったら絶対に自身の体を触りまくるだろう
。
けど、私はやらなかった。何故なのかと言うと理由は単純まず私は鏡で自分の顔を見た
もうわかるよね。
「えぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー」
ショック死でまた逝くところだった。
「普通、転生して女の子になるくらいならら可愛くしてよ神様ぁぁぁぁぁぁぁ。」
本当にその通りだ、大体死んだりして生き返ったらかっこよかったり可愛かったりするのがおきまりじゃないの?
そんなことを思っているととてつもなく重大な事に気が付いた。あれ?私って女の子になったのはいいけど
これからどうすればいいの・・・
体からじんわりと汗が出て来た。
ヤバイ・ヤバイ・ヤバイどうしようこういう時って大体誰か部屋に来るのが定番だったよね。
「アリサぁーーー夕飯の用意ができたわよー。」
ほら来た。
あーもうどうやって反応したらいいのかわかんないしてきとうでいいよね!
「分かったー今行くってばぁー」
よしっこんな風でいいよねたぶんだけど。そのあと落ち着けと自分に言い聞かせてとりあえず試練をクリアし安堵に浸っていたが、その時間は一瞬で過ぎ去る。
「おねぇーちゃーん」
第二の試練が来てしまった。どうやってごまかそうかなっと考えているうちに扉の開く音が聞こえてくる。
「いたなら返事ぐらいしてよねお姉ぇ」
誰だこの可愛いと美人の間を取った感じの人は?
ってちょっと待っていま私の事お姉ぇって呼んだってことは、私の妹ってことでいいよねいいよね。
だいじなことなので二回言った。
これは神様ありがとうございます、だけどこれだけでは悲しいと思いつつ今の喜びに思わずにやけてしまう。
「どうしたの妹?」
あれっ?そういえば名前が分からない…。
ていうか変な言い方してしまった。やばくないこれ?そして、再び冷や汗が体を伝っていくのを感じてしまう。
「えぇっ?え? あっ…あなた誰?私のお姉ぇじゃ…ない…。」
終わった…と思ったがすぐさまこの事態を少しでも悪い方向へ行かないよう精一杯知恵を振り絞った。
何と珍しく私の思考は冴えていた。
あっ…携帯見れば良くない?多分妹の名前がかいてあるよね?
私は妹の言葉を聞いてないフリをし携帯がどこにあるのか部屋中を探す。
まぁ…妹から見たら(姉はどうかしてしまったのか?)と思ってしまうがそんなのは、
関係ない。
私は手当たり次第探して携帯をようやく見つけLIKEを見たが…。
「(あれっ…そもそもどれが妹の名前かが分からない)」
と思ったその時、
「こんな人ゆりの知ってるお姉ぇじゃない」
奇跡が起こった。天は我に味方してくれたとはこの事だと今初めて感じたよ。
私はこの瞬間を逃すまいと返事をした。
「なっ何言ってんの?ちょっといつもじゃない自分にしてみただけよ」
こんな口調か分からないけど一か八かかけてみたが…はたして。
「なぁ〜んだ!びっくりしたぁ〜急にそんなのやめてよね。」
たっ…助かった。
もうさすがに次来たらだめだね。
とにかく質問される前に帰ってもらわないと。
「あっあのさちょっと私、今すごく忙しいからあとにしてくれると嬉しいんだけど。」
「え〜しょうがないなぁ〜じゃあ後でちゃんと聞いてよね、御津アリサちゃん!」
えっ?ちょっと待って今何て……