胃は大切にしてね
「ピリンにぃしゃまー!あしょんでー!」
現在、
城の庭園で読書をしていた
ピリン兄さまにじゃれている。
わたくし、ルーナ現在5歳である。
半獣人姿も、とれるようになり、
なんと!話せる様になったのである!
ちなみに、わたしこと、ルーナ。
前世では平凡を極めた容姿であった為、
決してナルシストでは無かったが…
いま!凄い美少女なんだよぉぉぉ!
あぁ!兄さま達だけ美形で
私だけ平凡顔じゃなくてよかったぁァァ!
お父様とお母様の良い遺伝子の
おかげだなぁ…。
あとで、ぎゅうーってしに行こう…。
白銀の髪に、
つぶらな青の瞳…
ふわふわの耳としっぽ付き…げふんげふん
それらはまたあとで、妄想に浸るとして…
「ピリンにぃしゃまー。
絵本をよんでくだしゃいましぃー。」
ピリン兄さまがやっと気づいてくれた!
兄さまは、一度何かに集中すると、
中々、意識が戻ってこないのよね…
もう一度、今度はぎゅうっと抱きつく。
「にぃしゃまぁー!」
ピリン兄さまがクスッて優雅に笑い、
私を優しく抱き上げる…
「 ルーナ、ゴメンね。
気づかなかった。おわびに、
兄さまがお菓子をあげるね。 」
ピリン兄さまの優しそうな…母性溢れるメイドさん達が、ケーキをきってくれたー!
ヤバい…馬鹿兄達のところとは違う…。
ピリン兄さまは、
優雅に紅茶を飲みながら、言った…
「ルーナ、
礼法の授業が難しいんだってね。」
思わず、ぎくぅぅッと背筋が伸びた。
「キャメルが、
恨めしい目で俺をさっきから見てるよ。」
ある一点を見つめるピリン兄さまは、
アッ涙目だ……。
ギギギと後ろを振り返ると…、
私のレッスンの先生である
羊の獣人キャメル・グラシアが
花達の中に一際負のオーラを発しながら
こちら(ピリン兄さま)を睨んでいた。
兄さまの紅茶を持つ手がガタガタと
震えている…。
あっ、ピリン兄さまの尻尾が足の間に…
ピリン兄さま、本当にゴメンね( ̄▽ ̄)
「ひーめーさぁまー?
部屋にいらっしゃらないと思ったら…
また、王子の所へいましたね?」
ゆっくりと、キャメルが近づいてくる…
あぁ…午後の授業を
サボタージュしようとしたのが
運の尽きだった…。
キャメルにたっぷりと叱られたが、
その後、彼女は全くもーと言いつつ、
お菓子をくれたー。
わぁーい♪
そして、その少し経った後…
私がピリン兄さまと、お茶をした事が
レオン兄さまとルシオ兄さまにバレて、
「「そうだ、ルーナ。兄さま達のことは、
愛称で呼んでくれたら嬉しいなぁ〜」」
と、笑顔で強制されてしまった…。
うん。ピリン兄さま本当にゴメンね(笑
胃を痛めるピリン兄さま。
今日も女神のような微笑を浮かべました。