もふもふ兄弟!そのに!
そんなこんなで、レオン兄さまに翡翠の間に強制連行されてしまったが今の状況は…
うみゅぅぅぅぅ…
ーーペロペロペロ
いつ終わるのだろうか…この作業…
目線を部屋に飾ってある高そうな花瓶へと向け、遠い目をしてしまう…。
あれ?
前にもこんな体験した覚えがあるぞ…
いつだったっけ……
「こらこら。可愛い僕のルーナ、君の可憐な瞳はルーナの王子様のレオン兄さまを映さないといけないだろう?」
「キュヴゥッ(ギィヤァァ!!!!)」
えーえー、今現在鬼畜美形シスコン狼に襲われてま…いえ、それはそれは立派な腕と尻尾に挟まれて毛づくろいして頂いております。どーぞー…。
おいこら。そこのミリー、例え自分が兄さまの死角にいるからって、スクワット、拳打ちをするんじゃない。なんだ。その清々しい笑顔は。今すぐそれを止めて主人を助けろ。隣のレオン兄さまの侍従のトップが自分のことをガン見しておるぞ…。
レオン兄さまの毛づくろいは、とても丁寧で毛並みも綺麗に整えてくれる…お父様とお母様の次に好きかなぁ〜。。
「キューン(なんだかんだ気持ち良いなぁ…。しかも、中身がどうであれ、憧れのもふもふが私を…げふんげふん)…。」
兄さまに感謝を伝えるために、甘えた声で一声なき、その首元へ精一杯、首を伸ばして擦り寄る。
その途端、凛々しい耳がぴこぴこ動き、ただでさえにやけ切って崩れていたそのお顔がデレデレしていた。
すると、突然思いついたように素晴らしい笑顔で聞いてきた。
「可愛いルーナはレオン兄さまと
結婚するんだもんね」
は!?やばい…この世界兄弟同士で結婚できるんですよー…ってまじか!
私は自分の首元を〝甘噛み〟しながらこちらを見つめる腹黒そうなニコニコ笑顔の奴を、見て…あぁ…私イケメンに弱いんだよね笑と思いながら口を開き答えようとすると、
ダダダダダダ、バーーンッ!
「「ちょっと待ったァァ!この暴走馬鹿シスコン狼がぁぁぁ!!」」
「「ルーナは俺らと結婚するんだよ!」」
いつの間にか、翡翠の間の扉は
破壊されていて、
2人の人物の姿を確認することができた。
思わず眉を寄せている般若の様なお顔の
レオン兄さまの腕からよっこいしょっと
乗り出して、
「キュウキュウッ(ルシオ兄様ー!ピリン兄さまー!ご無事ですかー⁇)」
と2人に向かって呼びかけた。
更新が遅くて申し訳ないです(^^)
ここで、もふもふ兄弟が揃いました。